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水稲葉のRuBisCOの合成・分解・反応速度の遺伝的制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03454035
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 育種学
研究機関山形大学

研究代表者

笹原 健夫  山形大学, 農学部, 教授 (20005606)

研究分担者 阿部 利徳  山形大学, 農学部, 助教授 (80202670)
研究期間 (年度) 1991 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードルビスコ / 転流アミノ酸 / アスパラギン酸 / バリン / ロイシン / グルタミン酸 / 光合成 / 葉身 / 高分子量タンパク質 / 胚乳 / 胚乳酵素 / 胚 / 乳貯蔵 / 物質 / タンパク質再合成 / 遊離アミノ酸の転流 / 胚乳への蓄積 / 葉身の老化 / ジャワ型品種 / インド型品種 / 日本型品種 / イネ生態種 / 葉令 / アミノ酸特異性 / 玄米への転流
研究概要

ルビスコは、葉身の中で多量に存在するタンパク質である。本研究では、ルビスコの合成、分解の過程を葉令の差異、葉位の差異によるアミノ酸の変動を指標として検討した。また、ルビスコの分解の結果生ずるアミノ酸の貯蔵タンパク質への再合成の過程もアミノ酸の消長を指標として検討した。
アミノ酸のうち、アミノ酸の転流に関与するとされているアスパラギン酸グループに属するアスパラギン酸及びピイルビン酸を前駆体とし、分岐アミノ酸グループに属するバリンとロイシン、さらにグルタミン酸グループに属するグルタミン酸が葉身に多く存在した
これらのアミノ酸は、止葉の老化とともに葉身から急速に減少する傾向を示した。しかし、これらのアミノ酸の減少傾向は、生態種・品種間で差異がみられ、日本型品種では完熟期にはロイシンを除き、他のアミノ酸は検出不可能となった。ジャワ型品種でも同様な結果がみられたが、ロイシンは比較的多量に存在する傾向がみられた。一方、インド型品種では、バリンが多量に残存する傾向がみられた。
ルビスコのアミノ酸配列に関しては多くの研究があり、これまで知られているアミノ酸全てが存在するのであるが、本研究の結果はルビスコ自体は常に合成・分解の過程にあり、特に分解過程では転流型の数種類のアミノ酸に変換されることを示している。さらに、ルビスコ以外のタンパク質も同じ過程をたどっていると推察される。光合成は、ルビスコの量よりも遊離アミノ酸の量に比例することが知られている。従って、遊離アミノ酸の量的変動の研究は今後より重要視されるべきである。

報告書

(4件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (16件)

  • [文献書誌] 木村 伸也・阿部 利徳・笹原 健夫: "イネ葉身における遊離アミノ酸変動の品種間差異" 育種学雑誌. 43. 219 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 柳沢 康博・赤澤 経也・阿部 利徳・笹原 健夫: "枝豆種子貯蔵タンパク質の分析I.SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によるサブユニットの多様性" 育種学雑誌. 42. 504-505 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 柳沢 康博・赤澤 経也・阿部 利徳・笹原 健夫: "大豆における遊離アミノ酸の品種間差異" 育種学雑誌. 43. 255 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 笹原 健夫: "水稲胚乳貯蔵タンパク質とルビスコのアミノ酸組成の関係-収量性向上と食味品質改良のために-" 農業及び園芸. 67. 952-958 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.KIMURA, T.ABE AND T.SASAHARA: "VARIETAL CHARACTERISTICS OF FREE AMINO ACID CHANGING IN RICE LEAVES" JAPAN J.BREED. 43 : (1). 219 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.YANAGISAWA, T.AKAZAWA, T.ABE AND T.SASAHARA: "ANALYSIS OF SEED STORAGE PROTEIN IN GREEN SOYBEAN.I.ASSAY OF STORGE PROTEIN BY SDSPOLYACRYLAMIDE GEL ELECTROPHORESIS." JAPAN J.BREED. 42 : (2). 504-505 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.YANAGISAWA, T.AKAZAWA, T.ABE AND T.SASAHARA: "VAYIETALDIFFERENCES OF FREE AMINO ACIDS IN SOYBEAN" JAPAN J.BREED. 43 : (1). 255 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.SASAHARA: "RELATION SHIP OF AMINO ACID COMPOSITION OF RuBisCO TO RICE ENDOSPERM STORAGE PROTEINS-INCREASE OF YIELD AND IMPROVOVEMENT OF EATING QUALITY-" AGRI.HORT.67. 952-958 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 木村 伸也・阿部 利徳・笹原 健夫: "イネ葉身における遊離アミノ酸変動の品種間差異" 育種学雑誌. 43. 219 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 柳沢 康博・赤澤 経也・阿部 利徳・笹原 健夫: "枝豆種子貯蔵タンパク質の分析I.SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によるサブユニットの多様性" 育種学雑誌. 42. 504-505 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 柳沢 康博・赤澤 経也・阿部 利徳・笹原 健夫: "大豆における遊離アミノ酸の品種間差異" 育種学雑誌. 43. 255 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 笹原 健夫: "水稲胚乳貯蔵タンパク質とルビスコのアミノ酸組成の関係-収量性向上と食味品質改良のために-" 農業及び園芸. 67. 952-958 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 木村 伸也・阿部 利徳・笹原 健夫: "イネ葉身における遊離アミノ酸変動の品種間差異" 育種学雑誌 (別1). 43. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 張 薔・阿部 利徳・安藤 豊・笹原 健夫: "X線回析パターンによる糯米デンプンの分類" 育種学雑誌 (別1). 43. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 柳澤 康博・赤澤 経也・阿部 利徳・笹原 健夫: "大豆における遊離アミノ酸の品種間差異" 育種学雑誌 (別1). 43. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 柳澤 康博・赤澤 経也・阿部 利徳・笹原 健夫: "枝豆種子貯蔵タンパク質の分析I.SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によるサブユニットの多様性" 育種学雑誌 (別2). 42. 504-505 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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