研究課題/領域番号 |
03454047
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉田 博宣 京都大学, 農学部, 教授 (30026398)
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研究分担者 |
柴田 昌三 京都大学, 農学部, 講師 (50211959)
丸山 宏 京都大学, 農学部, 助手 (30157416)
小橋 澄治 京都大学, 農学部, 教授 (40026604)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 都市域 / 残存樹林 / 環境保全効果 / 風致的効果 / 微気象緩和効果 / 樹林構造 / 林分構造 / 林内微気象 / 樹林変遷 |
研究概要 |
都市域に残存する社寺林や河辺林などの樹林や植栽・造成された樹林は、都市域における自然的環境の保全と風致や、都市緑化のうえで貴重な存在であり、また、文化的遺産ともいえる。この研究の目的は、このような都市域の残存樹林や造成樹林に関して、その環境保全効果および風致的効果を明らかにし、これらの樹林の保全とレクリエーション利用などの活用計画のための基礎的資料を得るところにある。 この研究の成果としては、まず、ランドサットTMデータにより、京阪神都市域における緑地、樹林地の分布状況を概査し、データを処理して画像化した。そのうちとくに、京都市域の平地の残存樹林について、地上の調査と地図などの資料に基づき、その分布を明らかにした。 一方、京都市民の緑の満足度に関するアンケート調査の分析を通して緑地に対する満足度とその風致的効果について検討した。とくにここでは、残存する樹林地の風致的効果が大きいことが確認された。 つぎに、これらの樹林のうち、京都市内に調査樹林を設定し、その樹林構造を調べるとともに、環境保全効果、とくに微気象の緩和効果について測定を行なった。そこでは樹林構造と微気象の緩和効果との関係が明らかにされるとともに、樹林の内外の地表状況と微気象の緩和効果との関係についてもとりまとめられた。 さらに、京阪神の樹林地や緑地のうち、大規模開発にともなって造成された樹林地について、その樹木の生育と土壌状況について調査を行ない、樹林造成に関するいくつかの緑化工学的知見を得た。 最後に、樹林の風致的効果の一要素として、樹木葉の色彩学的特色、とくに紅葉期の色彩の変化について樹種特性を明らかにした。 以上のように、都市域における樹林の環境保全および風致的効果について成果を挙げることができ、最終年度にとりまとめた。
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