研究課題/領域番号 |
03454059
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
蚕糸学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
三浦 幹彦 信州大学, 繊維学部, 助教授 (60135168)
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研究分担者 |
西岡 孝彦 信州大学, 繊維学部, 助教授 (10164542)
嶋崎 昭典 信州大学, 繊維学部, 教授 (50021168)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 生物行動の三次元測定法 / 三次元コンピュータグラフィクス / 蚕の吐糸体形 / 吐糸速度 / 一般化プロクラステス解析 / 生物の形の統計学 / 三次元コンピュータグラフィ クス / コンピュ-タグラフィックス / 営繭行動 / 三次元デ-タ / 生物行動 / 多変量解析 |
研究概要 |
蚕の営繭行動に関しては、これまで適切な行動測定方法がなかったため本質的な議論を行うことができなかった。そこで、本研究では、最初に小さな昆虫のミリ単位の動きを三次元データとして連続測定する方法について考察を行った。その結果、二台のビデオカメラとパーソナルコンピュータを利用した簡単な営繭行動の三次元測定法を初めて確立することができた。この際、三次元データ再現の確率モデルを考え、測定誤差、再現誤差に関して統計的に検討し、再現された値に対する95%信頼楕円を与える公式を導くことができた。その測定法を用いて数品種の蚕の体の動きを測定することができた。この測定データを吐糸口の動きと蚕体全体の動きに関して解析した。蚕の吐糸速度の細かな変化については、ほとんど知られていなかったが、本研究ではその推定方法と推定誤差を与えることができた。繭糸の重なりあいの状態を知るために必要な吐糸口の動きの関数近似はスプライン曲線をあてはめることで、色々な形の動きに対応できるようになった。さらに、営繭時の吐糸体形の変化について考察し吐糸体形の相似変換モデルを提案した。このモデルを用いてデータに一般プロクラステス解析を行い平均吐糸体形を推定した。この平均吐糸体形を実験に用いた蚕の間で比較したところ、それぞれ独自の平均吐糸体形を持つことが明らかとなった。 三次元グラフィクスに関しては、平面データからの三次元データ再現ルーチン、営繭行動の三次元表示ルーチン、行動解析ルーチン、解析結果のグラフィクス表示ルーチンが統合化された3DASBS(三次元グラフィクスによる蚕の営繭行動解析システム)を開発することができた。
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