研究課題/領域番号 |
03454073
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
萩原 秋男 名古屋大学, 農学部, 助教授 (90126889)
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研究分担者 |
小川 一治 名古屋大学, 農学部, 助手 (90224097)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 樹木個体 / CO_2ガス交換 / 光合成生産 / 呼吸消費 / サイズ依存 / 最小個体 / 時間経過 / 物質生産機構 / 自然間引き / 暗呼吸 / 林木個体 / 二酸化炭素交換 / 光合成 / 林木 / 個体レベル / 野外 / 機能のサイズ依存性 |
研究概要 |
1.実験林及び実験方法 19年生(1993年現在)ヒノキ林からサイズを異にする5個体を選び、2台の立木同化測定装置を順次、各個体に移し替えながら個体レベルのCO_2ガス交換速度を昼夜連続して測定した。また、測定個体の毎木調査(樹高、生枝下高、生枝下高幹直径、樹高の1割高での幹直径、地際から50cm間隔での幹直径)を毎月、実施した。 2.結果 個体レベルで測定された年総光合成生産量p[kg(CO_2)tree^<-1> yr^<-1>]は個体の幹材積v[dm^3]が大きいほど大きく、両者の関係は以下に示す拡張されたべき乗式で表された。 p=g(v-v_<min>)^h (g,v_<min>,h;係数) (1) 上式は、個体幹材積がv_<min>に近づくにつれて、個体の年総光合成生産量が急激に減少してゼロとなることを示しており、v_<min>は林分で生存可能な最小個体の幹材積と見なすことが出来る。また、べき指数hの値はほぼ2/3となり、サイズの大きな個体の年総光合成生産量は個体の表面積にほぼ比例していると言えた。 また、年呼吸消費量r[kg(CO_2)tree^<-1> yr^<-1>]は年総光合成生産量pに比例していた。 r=kp (k;定数) (2) 比例定数kの値は0.38となり、年呼吸消費量は年総光合成生産量のほぼ4割に相当していた。 式(1)と式(2)を仮定することにより、年呼吸消費量rの個体幹材積vへの依存性は次式で与えられる。 r=g'(v-v_<min>)^h (g'=kg) (3) 実測結果は、式(3)に良く適合していた。 以上の結果は、時間経過に伴う林分の物質生産機構の推移を、個体レベルでの物質経済の面から説明可能であることを示唆している。
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