研究課題/領域番号 |
03454083
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東京水産大学 |
研究代表者 |
竹内 正一 東京水産大学, 水産学部, 教授 (00017047)
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研究分担者 |
根本 雅生 東京水産大学, 水産学部, 助手 (90221481)
稲田 博史 東京水産大学, 水産学部, 助手 (90176397)
有元 貴文 東京水産大学, 水産学部, 教授 (20106751)
木原 興平 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (40017059)
小池 孝知 東京水産大学, 水産学部, 教授 (10017048)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | まき網漁業 / 漁獲機構 / 漁具形状 / 魚群性状 / 漁場形成 / 漁獲過程 / 遊泳行動 / XBT / 操業状況 / 魚群探索 / データベース / 船体運動 / 操業過程 / 操業位置選定 / 魚群構造 |
研究概要 |
東京水産大学の研究練習船海鷹丸と海外まき網漁船第18太神丸により、西部熱帯太平洋海域において共同調査を計画し、1991年12月に実施した。海鷹丸ではCTDとXBTを中心とした海洋観測を実施した。一方、第18太神丸は30回の操業を行い、通常の気象、海象、操船および漁獲データと併せ、漁具の挙動と漁獲に関するデータを収集した。さらに、1993年12月には韓国の漁船において、XBTを中心とした海洋観測を実施した。浮上群対象の操業であったため、第18太神丸の木付群中心の操業時の資料と照合し、新しい知見が得られると期待される。 海外まき網漁船の操業記録より対象魚群の分布と漁獲について解析した。魚群性状と漁獲の季節変化との関係については東京水産大学研究報告に発表した。さらに、エルニーニョによる漁場形成への影響について解析した。これによると、キハダの漁獲位置が年によって大きく変動していることが判明した。また、漁獲の多い年と少ない年を比べると漁獲の多い年のほうが少ない年に比べて集中して漁獲される傾向が認められた。 第18太神丸で観測した操業中の漁具の挙動に関するデータを解析すると同時に、これらを用いて回流水槽による模型実験を行い、まき網漁具の改良および操業方法の改善に有効な指針を得た。 カツオ・マグロ類の行動と生理についての既往の知見をもとに、海外まき網漁業の漁獲技術との関係に焦点を絞り、漁獲過程の解明に向けた実験的検討を行った。カツオ・マグロ類の遊泳行動に関する実験により巡航速度として毎秒体長の2〜3倍、生理的最大速度として15〜20倍の値が得られた。さらに、カツオの視覚機能に関する組織学的検討を加えた。これらの結果を用いて、まき網漁法の漁獲過程における遮断モデルによる漁獲の可能性について提案した。漁船の航送状態での動揺を観測し、漁場への往復路の日本近海で注意する必要がある。
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