配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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研究概要 |
本研究課題により,以下のことが明かとなった. 1.底曳網の投棄魚問題について,その原因と対策を検討した.そして,投棄魚対策の一つとしての選択漁獲の研究に関してレビューを行った. 2.小さな目合を用いる要因となっている小型エビ類の網目選択性を明らかにした. 3.選別作業の障害となっている非有用投棄対象魚の網目選択性を明らかにし,その網目を抜ける機構を最大体胴周長と目合内周から説明した. 4.東京湾シャコ小型底曳網において実用化されている仕切網による選択漁獲の実態を明らかにし,種別の遊泳能力差による選択漁獲の可能性を示した. 5.瀬戸内海の小型底曳網において,3重袋網による選択漁獲の分離を示し,有用幼魚の混獲の問題点を指摘した.これらを改善する方法の基礎資料を得るため,ポケット網装着による網から魚やエビが脱出する網部位を種別に明らかにした. 6.網から魚やエビが脱出する部位の調査結果から,袖網と側網にエビ漁獲用のカバーネットを装着した分離網を作成して,操業実験を行い,その分離効果を調べた. 7.グリッド式分離トロールを小型底曳網に適用した試験網を作成し,操業実験を行い,バー間隔による選択性とその機構を明らかにし,選択性マスターカーブを求めた. 8.分離漁獲における分離効率を求める方法を提案し,いくつかの適用例を示した.
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