配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1991年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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研究概要 |
網膜視細胞外節円板膜に含まれるロドプシンの光励起はトランスヂューシンを活性化し、この活性化トランスヂューシンが更に3':5'-cyclic nucleotide phsphodiesterase(3、',5'-PDE)を活性化して、細胞質中のcGMP濃度を急激に低下させることにより原形質膜のチャンネルを閉じ、過分極性のポテンシャルを生じると推定されている。我々はこの実態を細胞化学的に証明しようと、急速凍結置換酵素細胞化学を開発し、cGMP代謝酵素guanylate cyclase(GC),GTPasa,3',5'-PDE,5'-nucleotidase(5'-N)等の局在を証明すると共に,活性変動の実態を明らかにして来た。 この研究の基本は正しい局在を示す酵素活性検出にある。その意味で3',5'-PDE検出法は組織破壊が大きいので、蛇毒をを精製5'-Nに変えた新しい細胞化学の方法を確立した。また急速凍結置換固定精度を上清酵素G6PDを例に検証し、急速凍結置換固定が酵素組織化学の検出に適していることを証明した。また3',5'-PDEの他に2',3'-PDEの存在が知られるので、この局在を検討し、5'-Nの活性をpH8.0でクエン酸鉛を補足剤にすると網膜色素上皮より外網状層までを強陽性に検出することを明らかにした。この活性陽性の範囲に視細胞全体が含まれる。 現在、細胞化学の活性はプラズマ重合レプリカ膜法、凍結割断法、凍結乾燥、クライオ走査電顕法によ観察を進めている。
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