研究課題/領域番号 |
03454143
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
後藤 勝年 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (30012660)
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研究分担者 |
粕谷 善俊 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (70221877)
斉藤 亜紀良 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (40137708)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 血管拡張神経 / 腸管膜動脈 / 高血圧と加齢 / 微小循環系 / 骨格筋収縮 / 血流増加反応 / CGRP / エンドセリン / 骨格筋強縮 / 知覚神経 / 血管内皮細胞 / 心臓 / 冠血管 / 骨格筋 / postーtetanic hyperemia / 座骨神経 / 求心性知覚神経 / CGRP拮抗薬 / 血中濃度 / 心筋 / 代謝性血流調筋 |
研究概要 |
心・血管系は自律神経と体液性調節機構によって制御されているとされてきた。近年、この古典的制御機構に加え、内皮細胞や新しい末梢神経系による強力な局所制御機構の存在することが判明し、注目されている。本研究では、ラットの摘出心筋や腸管膜動脈の灌流標本を用いて、神経ペプチド(カルシトニン遺伝子関連ペプチド:CGRP)を伝達物質とした新しい血管拡張神経が存在し,それらが旧来の自律神経系と如何に相互作用しているか、又加齢等によってどのように変化するかを探ってきた。興味深いことに、高血圧動物においてのみ、加齢と共にCGRP作動性血管拡張神経が減少していくことが見出された。これは、血管拡張性機構が減弱するために高血圧がもたらされるのか、それとも高血圧が続き、その補償的反応としてCGRP作動性神経が過剰に機能した結果を物語るものなのかは定かではないが、高血圧の維持や悪化には寄与しているものと考えられる。心臓や骨格筋、消化管粘膜などの微小循環系において、エンドセリンを適用すると細動脈系の持続的な攣縮が生じるが、カプサイシンなどで予めCGRPを枯渇させておくと、エンドセリン収縮は著明に増強される現象を見出している。これは、強烈な血管収縮に対してCGRP神経が作動して血管拡張性に機能していることを窺わせるもので、生理的にはこのような局所の補償機構が働いているものと考えられる。 一方、骨格筋が運動をするとその骨格筋への血流が増加することが知られている(post-totanic hyperemia)。この機構については、未だ不明な点が多い。この機構を解明すべく、ラット後肢を用いた実験系を新たに開発して探ってきた。その結果、この反応には細い無髄の神経興奮が関与し、その末梢端からCGRP様の血管拡張性物質が遊離されていることを突き止めてきた。現在は、骨格筋収縮からこの神経興奮にいたる詳細な機構の解明に取り組んでいる。
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