研究課題/領域番号 |
03454165
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
林 豊 千葉大学, 医学部, 教授 (00009094)
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研究分担者 |
廣島 健三 千葉大学, 医学部, 助手 (80218833)
石橋 正彦 千葉大学, 医学部, 助手 (10241952)
大和田 英美 千葉大学, 医学部, 助教授 (30009625)
河野 俊彦 千葉大学, 医学部, 助手 (50092052)
藤村 真示 千葉大学, 医学部, 教授 (80143270)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 肺癌 / 肺癌多発地域 / 過形成巣 / 増殖巣 / 犬の肺癌 / 沖縄県 / 核小体形成領域 |
研究概要 |
1.肺癌の多発地域として、沖縄地域および長崎地域の人の手術肺、あるいは剖検例の肺を病理形態学的に精査し、肺癌の相対的に少ない千葉地域の人の肺と比較した。 2.沖縄地域の人の肺には、肺の末梢上皮の過形成巣が多発し、かつ、程度の強い変化が認められた。 3.千葉地域の人の肺には過形成巣の発生頻度が低く、長崎地方の例には、その地域に肺癌が多く発生しているにもかかわらず、過形成巣の発生頻度は千葉地域の例とほぼ同じ値であった。従って、過形成巣が多く発生することは、肺癌の多い地方に共通する変化ではなく、むしろ、沖縄地域に比較的特有であった。 4.過形成巣と肺癌とは何れも上皮細胞の増殖性の変化であるが、前者を後者の前段階としうる形態学的な根拠はえられなかった。また、過形成は、扁平上皮癌の例よりも腺癌の例に多く認められ、異型性を伴う過形成は腺癌に近い形態を示していた。 5.年令の増加に伴い程度の強い過形成が認められたが、この事実は、肺癌が年令とともに増加することと同じ傾向であった。 6.沖縄地域の野犬の肺の検索では、検索した範囲では肺癌が多発していなかった。しかし、過形成巣は犬の肺にも認められ、不明の外因が存在している可能性が考えられた。この点については、他の地域の犬の肺を調べることが必要であろう。 7.過形成の発生において。喫煙との関連は認められなかった。沖縄地域における肺癌の多発は、外因、内因の両面からの検討が必要であり、私どもは現在、内因の追求を行いつつある。
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