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性ホルモン誘導性増殖因子による標的細胞の増殖

研究課題

研究課題/領域番号 03454170
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関大阪大学

研究代表者

松本 圭史  大阪大学, 医学部, 教授 (70028299)

研究分担者 藤田 眞幸  大阪大学, 医学部, 助手 (00211524)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1991年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
キーワードアンドロゲン誘導性因子 / FGF様増殖因子 / マウス乳癌 / アンドロゲン依存性乳癌 / SCー3細胞 / FGF受容体 / アンドロゲン受容体
研究概要

性ホルモンによる子宮,前立腺細胞の増殖は、性ホルモン誘導性の増殖因子によっておこるのではないかと考えられてきたが、分子レベルでは実証されていない。その最大の理由は、無蛋白培地における性ホルモン依存性増殖系がなかったからである。我々は無蛋原培地でアンドロゲン依存性増殖を示すクロ-ン化されたマウス乳癌(SCー3)細胞系を樹立し、この実験系に使用した。
1.SCー3の無蛋白培地における増殖は、生理量のアンドロゲンによって著明に促進された。増殖因子のなかでは、線維芽細胞増殖因子(FGF)だけがSCー3の増殖を促進した。1GFーI,1GFーII,EGF,TGFーα,TGFーβ,PDGF,NGFは無効であった。
2.SCー3をアンドロゲンと共に培養した培地には、ヘパリンセファロ-ズに吸着し、1N NaClで溶出されるFGF様因子が存在した。アンドロゲン(-)、アンドロゲン+抗アンドロゲンの状態ではSCー3はこの因子を分泌しなかった。また、FGF抗体と反応した。
3.SCー3の分泌するアンドロゲン誘導性のFGF様因子は、SCー3のFGF受容体と結合した。また、SCー3のアンドロゲンとFGF誘導性の増殖は、抗FGF抗体で、同様に著明に抑制された。
4.SCー3がアンドロゲン誘導性に産生するFGF様因子を、2度のヘパリンセフアロ-ズカラム、逆相高速クロマトグラフィ-で精製し、SDSーPAGEにかけると分子量3万の蛋白であった。この蛋白の一部のアミノ酸配列を決定し、cDNAをクロ-ニングし、配列を決定した。分子量3万で、FGFと相異しシグナルペプチドを有し、basicFGFとのホモロジ-は30%、その他のFGFfamibyとの相同性は少ない因子であった。このcDNAを発現させて、確認する必要がある。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Norio Nonomura: "Interaction of androgenーinduced autocrine hepatinーbinding growth factor with FGF receptor on SC115 cells" Cancer Research. 50. 2316-2321 (1990)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi Yamanishi: "Proliferation of SC115 cells by glucocorticoidーinduced autocrine HBGF in serumーfree medium" Cancer Research. 51. 3006-3010 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi Saito: "Up regulation of FGF receptor mRNA levels by basic FGF or testosterone in androgenーsensitive mouse mammary tumor cells." Biochem.Biophys.Research Commun,. 174. 136-141 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Haruhiko Kouhara: "Expression cDNA cloning of FGF receptor in mouse breast cancer cells" Biochem,Biophys.Research Commun.176. 31-37 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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