研究課題/領域番号 |
03454192
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小野江 和則 北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (40002117)
|
研究分担者 |
岩渕 和也 北海道大学, 免疫科学研究所, 助手 (20184898)
小笠原 一誠 北海道大学, 免疫科学研究所, 助教授 (20169163)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1991年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
|
キーワード | 胸腺 / T細胞分化 / Positive selection / Negative selection / CD4^-8^- / Programmed cell death / NK1.1^+TCRαβ胸腺細胞 / Fas抗原 / positive selection / negative selection / programmed cell death / NK1.1^+TCRαβ^+胸腺細胞 / CD4^+8^-T細胞 / 骨髄キメラ |
研究概要 |
1.自己抗原反応性のT細胞レパートリーの負の選択メカニズム全容を骨髄キメラの系で明らかにした。すなわち、寛容原産生細胞と寛容原提示細胞を同定し、負の選択の生ずる場(微小環境)と、時期を決定することができた。 2.胸腺細胞の増殖を直接制御する、新しい胸腺細胞亜群を同定した。これらはNK1^+TCRαβ^<low>で、CD4^+8^+未熟型胸腺細胞をアポトーシスを誘導するFas分子を介して、障害することが判明した。またこのNK1^+胸腺細胞の機能不全が、自己免疫マウスの病因の一つとなることを明らかにした。 3.胸腺細胞の分化を制御するマクロファージ系の細胞に発現される、サークファミリーのFgrに対する単クローン抗体を樹立し、Fgr陽性細胞の組織分布、Fgr分子との会合分子を明らかにした。マウスFgrは、ヒトとは異なりLy6Cや分子量70kDaを中心とする複数の蛋白質と会合することが判明した。 4.ほぼ全てのH-2ハプロタイプのクラスII分子それぞれについて、これらと結合性のペプチド抗原上に、アグレトープモチーフを決定した。また、このアグレトープモチーフを応用して、インフルエンザウィルスに対して有効な合成ペプチドワクチンを開発した。これらのペプチドワクチンは、インフルエンザウィルスに対する中和抗体産生を誘導し、in vivo,およびin vitroで、マウスのインフルエンザウィルス感染を防御した。
|