研究課題/領域番号 |
03454212
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学
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研究機関 | 東海大学 (1992) 慶応義塾大学 (1991) |
研究代表者 |
岡崎 勲 東海大学, 医学部, 教授 (00051649)
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研究分担者 |
逢坂 文夫 東海大学, 医学部, 講師 (70096204)
吉田 勝美 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (80158435)
伊津野 孝 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20213019)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | C型肝炎ウィルス / 肝機能異常 / 産業衛生 / 健康管理 / C100-3抗体 / 職場の健康管理 / 肝機能検査 / HBVキャリア- / HCVキャリア- / アルコ-ル性肝障害 |
研究概要 |
京浜地区の3つの事業所(造船、エレクトロニクス、マスコミ)について肝機能異常者の頻度と成因を疫学的に研究した。それぞれの事業所における肝機能異常者の頻度は15%、5%および25%と、職場によって大きな差がみられた。そこで某エレクトロニクスの事業所の従業員約800名を対象として肝機能検査を平成2年度健康診断において詳細に検索した。GUT≧40、GPT≧50、8-GTP≧80のいずれかがみられた者を肝機能検査異常者としたところ、123名みられた。これら123名についてB型肝炎ウィルス感染関連マーカー、C型肝炎ウィルス感染マーカー、飲酒歴、薬剤服用歴、肥満、糖尿病の有無など詳細に検討した。その結果、B型肝炎ウィルス感染マーカー陽性者7%、C型肝炎ウィルス感染マーカー陽性者11%,過量飲酒によるアルコール性肝障害者19%、肥満による肝機能異常者30%、中等度肥満と飲酒が重なってみられた者34%、その他1%であった。別の事業所でもC型肝炎ウィルス抗体陽性者は、肝機能異常者の約10%にみられた。逆に、肝機能検査で異常のみられなかった健常者には1000人以下の事業所では数名にすぎず、一般に1%以下の頻度にすぎない。従って、事業所におけるC型肝炎ウィルス感染マーカーの検索は、肝機能検査で異常がみられた者に限定してよいと考えられた。また、C型肝炎ウィルス感染と過量飲酒が重なってみられる肝機能異常について、国療久里浜病院の入院患者と事業所の肝機能異常者について対比した。その結果、久里浜病院では重度のアルコール性肝障害者にC型肝炎ウィルス抗体陽性者の頻度が高かった。一方、事業所ではこのような傾向はみられなかった。事業所では、C型肝炎ウィルス抗体陽性者で飲酒家は、飲酒を断つ、または減量し、そのため軽快している者が多かった。
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