• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

潰瘍性大腸炎患者のPCR法による免疫遺伝子DNAの解析と大腸抗原抗体の関連性

研究課題

研究課題/領域番号 03454225
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関新潟大学

研究代表者

朝倉 均  新潟大学, 医学部, 教授 (20051451)

研究分担者 成沢 林太郎  新潟大学, 医学部, 助手 (30180540)
野本 実  新潟大学, 医学部, 助手 (20172827)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1991年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
キーワード潰瘍性大腸炎 / 免疫遺伝子 / HLA / DP抗原 / TNFβ
研究概要

潰瘍性大腸炎の多くの症例が,再燃緩解型か慢性持続形を呈することより,この炎症の遷延化に免疫遺伝子側にある偏倚があると考えられる。また,HLAーclass II抗原には免疫応答遺伝子の存在も指摘されている。本研究では従来の血清学的タイピングに加え,HLAーDP抗原の遺伝子タイピングおよびTNFβ遺伝子の多型性を検討した。
方法:診断基準を満たす日本人潰瘍性大腸炎患者39例,日本人正常人99例を対象とした。高分子DNAは患者および対照末梢血より,猪子らの方法に従い抽出した。(1)HLAーDP遺伝子タイプング DPB1遺伝子タイピングは前田らの方法で行った。(2)TNFβ遺伝子多型性の検出,AKIBA Bcell line由来のコスミドクロ-ンより得たTNFβ遺伝子プロ-ブを用いた。抽出した高分子DNAを制限酵素で切断,0.7%アガロ-ス中で泳動後ナイロンフィルタ-上に転写し, ^<32>P標識プロ-ブとハイブリダイズし,5.5kbと10.5kbのフラグメントを検出した。(3)NIH法による血清学的HLAタイピングも行った。
成績:(1)日本人潰瘍性大腸炎ではHAーDPw9(DPB1)が有意に高値であった(relative risk=6.1,x^2=14)、(2)本症ではTNFβは10.5kbを有していた,(3)本症ではHLAーBw52を58%のものが有していたが,これを有しない者ではB13,B44を有していた。Bw52,B13,B14は第3超可変部領域のほぼ全長にわたる63〜77番目のアミノ酸が同一配列を有していることより,本症の疾患感受性にこれらのB抗原が関与していことが示唆された。
結語:本症の免疫遺伝ではHLAのBW52>PPw9>DR2が有意に保育され,A24ーBw52ーTNFβ10.5KbーDR2ーDQw1ーDPw9のハプロタイプが強く保持されていた。B抗原のBw52,B13,B44は相同性のアミノ酸配列を有した。本症患者に免疫遺伝の偏倚が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kazuhito Sugimura,et al: "Analysis of genes within the HLA region affecting susceptibility to Ulcerative Colitis" Human Immunology. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi