研究課題/領域番号 |
03454231
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
佐藤 信紘 順天堂大学, 医学部, 教授 (90028358)
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研究分担者 |
竹井 謙之 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
宮崎 招久 順天堂大学, 医学部, 助手 (20200149)
横井 幸男 順天堂大学, 医学部, 講師 (20150633)
渡辺 純夫 順天堂大学, 医学部, 講師 (20138225)
北見 啓之 順天堂大学, 医学部, 助教授 (90053256)
北村 庸雄 順天堂大学, 医学部, 助手 (20231285)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 肝移植 / 微小循環 / 臓器保存 / 細胞骨格 / Kupffer細胞 / 組織酸素化 / 再還流障害 / 伊東細胞 / エンドセリン / 酸素飽和度 / レーザー顕微鏡 / 微小循環障害 / 白血球粘着 / グラフト障害 / 臓器反射スペクトル法 |
研究概要 |
肝移植後のprimary nonfunctionの発生機序に肝の微小循環系がうまく機能するかどうかは重要な問題であるが、詳細は不明の点が多い。本研究に於いては肝微小循環系の調節機構を解析するため、類洞に存在し血流調節に関与する可能性のある伊東細胞、Kupffer細胞に着目し解析した。又、移植の際、再還流障害の発生を予知する要因について検討した。更に肝の保存状態を良好に保つため既存の保存液に各種薬剤を添加して保存状態を検討した。培養伊東細胞は筋系由来の細胞で、細胞内にactin、myosin、desminを豊富に持ち、endothelinの添加により進展した細胞突起、胞体に明らかに収縮を認めた。生理的にも伊東細胞収縮により血流に調節が行われていることが示唆された。Kupffer細胞に関しては、類洞内に存在する事から貧食の結果として血流を調節している可能性がある。この貧食は、レーザー顕微鏡で観察すると細胞骨格蛋白により制御されていることが判った。又、虚血-再還流肝障害の予知のため行った検討では、肝組織における酸素飽和度が予後の予測因子となることが明らかとなった。さらに、移植肝の保存のため保存液中にCa2+ channel阻害剤を添加するとKupffer細胞の活性化が抑制され移植肝の正着が向上した。
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