研究課題/領域番号 |
03454245
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
田平 武 国立精神・神経センター, 神経研究所・疾病研究第6部, 部長 (80112332)
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研究分担者 |
ミレーナ コゾウスカ , 外来研究員
遠藤 真澄 , 流動研究員
山村 隆 国立精神, 神経センター神経研究所・疾病研究第6部, 室長 (90231670)
KOZOVSKA Milena National Institute of Devision Head Neuroscience, NCNP Research Fellow
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | アレルギー性脳炎 / 多発性硬化症 / 自己免疫 / T細胞受容体 / サプレッサーT細胞 / オリゴデンドログリア / 熱ショックタンパク / 熱ショック蛋白 / アレルギ-性脳炎 / マイクロダイアリシス / ニュ-ロトランスミッタ- |
研究概要 |
本研究は自己免疫性脳炎(EAE)の発症機序の解明から新しい治療法開発を行ない、得られる情報をヒトの多発性硬化症(MS)の解明、治療法の開発に応用することを目的とする。 1.炎症の初期反応としてセロトニンの動きをマイクロダイアリシス法を用いて解析したが有意の変化を見出せず、治療応用は出来なかった。 2.ミエリン塩基性タンパク(MBP)のペプチド89-101に反応し脳炎を惹起するT細胞クローンをSJLマウスから樹立しそのT細胞受容体を解析した結果、Vβは多用であるがCDR3領域に保存された配列があることが分かった。この部位の合成ペプチドはEAEの臨床経過に変化を与えた。 3.MBP89-101反応性脳炎誘起性T細胞が使用するVβ17aのCDR2部分合成ペプチドの接種はダブルネガティブサプレッサーを誘導した。このサプレッサークローンはEAEを抑制した。 4.脳炎誘起性T細胞を活性化して動物に接種すると、ダブルネガティブの抗エルゴタイプサプレッサーが誘導された。このサプレッサーが認識するエルゴタイプ分子に対するモノクローナル抗体を作製し、これを用いてcDNAのクローニングを行っている。 5.γδT細胞が認識するHSP65の発現をオリゴデンドログリアに見出した。一部は膜表面に発現していることが分かった。 6.MS患者末梢血T細胞のプロテオリピッドプロテイン(PLP)に対する応答性を検討し、免疫優位部位を見出した。免疫優位部位反応性T細胞クローンのT細胞受容体を解析し、そのVβは多用であるが、CDR3領域に一定の興味ある配列を見出した。 以上よりT細胞受容体およびエルゴダイプ抗原をターゲットとした新しい治療法の開発が可能であることが分かった。
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