研究課題/領域番号 |
03454246
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
阿部 圭志 東北大学, 医学部, 教授 (60004777)
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研究分担者 |
上月 正博 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (70234698)
尾股 健 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (50194634)
根東 義明 東北大学医学部, 附属病院, 助手 (00221250)
毛代 昇 (主代 昇) 東北大学, 医学部, 助手 (80237792)
角田 一男 東北大学, 医学部, 助手 (50217361)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | プロスタグランジンE2受容体 / アラキドン酸 / チトクロムP450 / クロライドチャンネル / 尿細管微小灌流 / インスリン / 細胞内カルシウム / チトクロームP450 / Epoxygenase / ω / ω-1 Hydroxylase / Dahlラット / microperfusion / 顕微蛍光測定 / 単離尿細管 / 微小潅流法 / amiloride / 細胞内pH / NaーH対輸送体 / 経上皮電位(Vte) / NaーKー2Cl共輸送体 |
研究概要 |
1、インスリンは尿細管においてNaClの再吸収を直接亢進し、抗Na利尿作用を呈し、高インスリン血症、耐糖能障害の関連性も指摘されている。インスリンのナトリウムの再吸収促進作用がこの高血圧の発症および維持に関与しているとされているが我々はインスリンの近位尿細管およびヘンレの太い上行脚におけるNaCl輸送亢進作用を直接明らかにし、またヘンレの細い上行脚におけるカルシウム動態についても明らかにした。 2、新たなアラキドン酸代謝産物としてチトクロムP450依存性アラキドン酸代謝産物の存在することが明らかになり腎では19-HETE、20-HETE、20-COOH-AA、11、12EETおよび11、12DHTが産生される。我々はこれら代謝産物のHPLCによる一斉解析法を開発し、ガスクロマトグラフィーにて腎での代謝産物を同定した。これらの代謝産物は血管反応性の調節のみならず電解質代謝調節にも関与しており、これらの測定を通してこれら物質の腎臓内における病態生理学的意義を実験高血圧動物並びにヒトで明らかにした。 3、ラット腎よりプロスタグランジンE2受容体EP3サブタイプcDNAを単離し、その一次構造を明らかにするとともに、COS細胞を用いて受容体を発現させリガンド結合実験を行ない、in situハイブリダイゼーション法ならびにRT-PCR法から腎内でのEP3受容体は腎髄質に多く発現していることを明らかにした。またEP3サブタイプには異なる二つのアイソフォームが存在することも明かとなった。 4、ラットMDCK型クロライドチャンネル(RKCL)cDNAを単離し、その機能発現をアフリカツメガエル卵母細胞発現系を用て検討したところ、RKCL mRNAを注入した卵母細胞は、外向き整流性を持つ電流を示した。またRKCL mRNAの腎内で発現局在をin situハイブリダイゼーション法ならびにRT-PCR法を用いて検討したところ、RKCLのシグナルは腎髄質および腎乳頭部に強く認められ、RKCL mRNAの発現はほとんど全てのネフロンで認められたが中でも糸球体、ヘンレの太い上行脚、髄質部集合管に強く認められ、このチャンネルがこれらの部位での水電解質代謝に関与していることが示唆された。
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