研究課題/領域番号 |
03454260
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
土屋 滋 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助教授 (30124605)
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研究分担者 |
峯岸 正好 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (20211592)
佐藤 徹雄 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (90170761)
今野 多助 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (00004846)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 未熟骨髄性白血病細胞株 / 支持細胞依存性 / 液性因子 / GM-CSF / 造血幹細胞 / 末熟骨髄性白血病細胞株 / GMーCSF |
研究概要 |
ヒト胎児肺由来線維芽細胞HEL-O上で増殖するヒト白血病細胞株M-MOKを樹立した。組織化学的にはM-MOKはPOX陰性、エステラーゼ二重染色陰性。表面マーカー解析では、CD34+,CD33+,CD41+,CD42b+であり、DR抗原やグライコフォリンは認められない。HEL-O上のM-MOKの増殖が、HEL-Oとの直接的接触に依存するのか、あるいはまたHEL-O由来の可溶性因子に依存するのかを明らかにするために、両者の間をヌクレオポア-メンブランで隔て、M-MOK細胞の増殖を調べた。M-MOKはHEL-Oとヌクレオポア-メンブランで隔てられていても十分に増殖することから、HEL-O由来の可溶性因子がM-MOKの増殖を支持しているものと思われた。HEL-O由来のコンディションドメヂウムを培地に添加しM-MOKを培養したところ、少なくとも1カ月間はM-MOKの増殖を維持出来ることがわかった。HEL-Oと共存させたM-MOKに、種々の増殖因子あるいは細胞接着因子・レセプターに対する抗体を添加し、M-MOK細胞の増殖に与える影響について検討した。使用した7種類の抗体のうち、抗GM-CSF抗体のみが著名にM-MOK細胞の増殖を抑制した。コンディションドメヂウムによって維持されているM-MOKの増殖も、抗GM-CSF抗体によって著名に抑制された。HEL-OおよびM-MOKの産生するサイトカインについて検索するため、それぞれからRNAを抽出しノーザンブロットハイブリダイゼーションを行った。GM-CSFのプローブを用いた時に、HEL-OおよびM-MOKに陽性のバンドが検出できた。従ってHEL-O上に置かれたM-MOKの増殖機構のうち、可溶性因子が果たす増殖支持作用には、GM-CSFが大きく関与していることが明らかにされた。
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