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初発分裂病者の10年長期転帰に及ぼす社会・心理・生物学的要因

研究課題

研究課題/領域番号 03454290
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関長崎大学

研究代表者

中根 允文  長崎大学, 医学部, 教授 (80039833)

研究分担者 高田 浩一  長崎大学, 医学部, 医員
道辻 俊一郎  長崎大学, 医学部, 講師 (90174060)
岡崎 祐士 (岡崎 裕士)  長崎大学, 医学部, 助教授 (40010318)
太田 保之  長崎大学, 医療技術短期大学部, 教授 (50108304)
TAKADA K  Nagasaki University, School of Medicine, Research Associate
荒木 憲一  長崎大学, 保健管理センター, 講師 (40202741)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード精神分裂病 / 追跡調査 / 転帰 / 社会的因子 / 心理的因子 / 生物学的因子 / WHO / 国際共同研究 / 心理学因子 / 長期転帰 / 社会適応 / 症候学的経過
研究概要

初発分裂病の10年長期転帰調査であらたに、次のことが明らかになった。
1.生命転帰:死亡者5例であり、死因の内訳は、自殺・変死3例、腎疾患1例、感染症1例であり、全対象中の死亡率は4.7%、自殺率2.8%だった。
2.就労状況:全体の43%(男性31%、女性58%)が就労(専業主婦や家業手伝いを含む)していた。
3.婚姻状態:既婚者は男性15%、女性32%、全体では23%であった。男性患者は女性患者に比して、既婚率が低く、離婚率も高いという対照的結果が得られた。
4.患者世帯の経済水準:症例発見時、つまり、10年前の初診時には患者世帯と一般住民世帯の間には差がまったく無かったのであるが、10年後には平均より上の群が少なくなっていた。
5.社会的転帰と遺伝負因:生物学的両親にみられた精神疾患の頻度は転帰良好群と不良群で有意差はなかったが、いわゆるMajor Psychosisは転帰不良群に集中していた。
6.転帰とCATEGO Class:転帰良好群にCATEGO Class S症例が占める比率は高かったが、有意ではなかった。
7.転帰と幼小児期・思春期適応:統計学的有意差には至らなかったものの、幼小児期・思春期を通して転帰良好群よりも不良群において少なくとも一つの陽性評価を受けた者が多かった。
8.症候学的経過:不全寛解をはさんで精神病的病期の再発を呈する型が最も多かった。「第2の屈曲」「静止期」と称される状態も増加していた。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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