研究課題/領域番号 |
03454303
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
門田 守人 大阪大学, 医学部, 助教授 (00127309)
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研究分担者 |
金井 俊雄 大阪大学, 医学部, 助手 (50205051)
後藤 満一 大阪大学, 医学部, 助教授 (50162160)
堂野 恵三 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | ラット / 同所性肝移植 / 免疫寛容 / Oral tolerance / Antigen presentation / 経門脈的投与 / oral tolerance / antigen presentation |
研究概要 |
臓器移植におけるドナー特異的な免疫抑制法の開発とその応用を目的とし以下の研究を施行した。 まずACIからBUFを用いたラット同所性肝移植の実験において、術前ドナーリンパ系細胞投与による移植肝生着延長効果について投与経路による差を検討した。静脈内投与群では生着延長はなかったが門脈内投与群は全例が100日以上生存した。ところがこの免疫抑制は、F344のリンパ系細胞門脈内投与後の上記の組合せでの肝移植では認められず、さらに長期生存肝移植ラットでの、ACI及びF344の二次皮膚移植ではACIの皮膚だけが生着した。以上より術前リンパ系細胞の門脈内投与における免疫抑制効果はドナー特異的であるとともに、移植肝生着ラットにはドナー特異的な免疫寛容が誘導されていることが明らかとなった。次にこの門脈内投与における免疫抑制効果の機序の一つとして、投与したリンパ球の肝内集積に着目し、摘脾後静脈内投与、門脈内投与および静脈内投与したラットでの種々の因子について検討した。^<51>Crラベル化リンパ系細胞投与後の肝臓への集積率は、門脈内投与群、摘脾後静脈内投与群が静脈内投与群に比し有意に高く、免疫反応においては遅延型過敏反応と経時的な抗体価が、門脈内投与群、摘脾後静脈内投与群において静脈内投与群に比し有意に抑制されることがわかった。同所性肝移植においても、移植肝の生着日数は、静脈内投与群、摘脾単独群では生着延長効果はなかったが、門脈内投与群、摘脾後静脈内投与群では全例が45日以上の長期生着を示した。したがって門脈内抗原投与によりもたらされる免疫抑制については投与ルートよりも投与抗原の肝内集積が重要な因子であることがわかった。以上より術前ドナー抗原の肝内集積によるドナー特異的な免疫抑制の誘導が明らかになり、今後の臓器移植への応用の可能性が示唆された。
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