• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

集束超音波を利用した癌焼灼治療装置の開発とその基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 03454309
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関帝京大学

研究代表者

石岡 邦明  帝京大学, 医学部, 講師 (40082250)

研究分担者 安河内 浩  帝京大学, 医学部, 教授 (70174505)
研究期間 (年度) 1991 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード集束超音波 / 癌治療 / 焼灼治療 / 装置開発 / 温熱療法 / 音場分布 / 温熱
研究概要

1.初めに1)単一球面振動子による1重集束より複数球面振動子による2重集束の方が好ましい2)超音波振動数はコンピュータシミュレーション結果から500KHzより700KHzの方が好ましい3)同様にシミュレーション結果から隣接する振動子の印加電圧の位相の調節により超音波の収束性が変化するという知見を得た。
2.上記知見から、700KHz、8枚の球面振動子からなる装置を試作した。
3.試作装置を用いて1)ハイドロフォンによる水中音場分布、各位相によるビームプロフィルを得た。結果は先のコンピュータシミュレーションのそれと良好な一致を認めた。2)次に放射圧による超音波強度の可視化を試みた。媒体液面に放射圧による水柱が生じ、8本の超音波束が良好な収束をなすのが観察された。
4.更に軟部組織等価寒天ファントム、並びにプレスハムを用いてそれぞれ1)温度上昇のタイムコース2)温度分布(サーモグラム)に関する結果を得た。結果は工学的焦点位置で最も高温の加温域を生じ、焦点より4cm離れたところではほとんど温度の上昇は認められなかった。先記した位相の変換により加温の半値域の値が変わる(2.5〜3.5cm)ことが認められた。
5.血流のある家兎太腿部、及び担癌太腿部での温度上昇のタイムコースでは、目標超音波収束部で良好な加温域が得られることを示した。
6.家兎太腿部に対する組織学的影響については、50゚C、5分間の処置で、軟部組織の炎症的変化、毛細血管からの血液の漏出が一部に認められた。しかし、比較的に太い動静脈では明確な変化は観察されなかった。今後、諸種の加温条件、焼灼治療の為の最適条件を決定することが今後の課題となるであろう。

報告書

(4件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 石岡邦明: "集束超音波を利用した癌焼灼治療装置" 病態生理. 12. 871-877 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kuniaki Ishioka.: "Apparatus using focused ultrasaund for cancer-heat therapy" Medicina Philosophica. vol.12.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石岡邦明: "集束超音波を利用した癌焼灼治療装置" 病態生理. 12. 871-877 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 石岡 邦明: "集束超音波を利用した癌焼灼治療装置の開発とその基礎的検討" INNERVISION(マグブロス出版). 7. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi