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肛門括約筋機能失調例に対する機能賦与術式開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03454326
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

横山 穣太郎  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (80051407)

研究分担者 平林 健  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40228812)
星野 健  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70190197)
黒田 達夫  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60170130)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
キーワード高位鎖肛 / 肛門括約筋 / 直腸肛門反射 / SV / NF / 直腸肛門内圧 / 筋電図 / 酵素組織化学
研究概要

先天性の肛門括約筋発育不全(高位鎖肛)に対して、括約筋機能を賦与する術式の開発を目的とした研究が近年なされている。特に、高位鎖肛例は、仙骨奇形合併例が多く、肛門括約筋に対して、神経支配が及んでいない可能性があり、排便機能障害が、肛門括約筋の量的不則だけでなく質的な機能不全とも考えられる。
今回、我々は、雑種成犬を用いて、仙骨神経を切断することにより便失禁モデルを作成し、神経切断後の肛門括約筋の変化を電気生理学的ならびに組織化学的に検討したので報告する。
電気生理学的検討は、神経切断前後の肛門管内圧、内括約筋の電気活動を同時に測定した。排便機能の重要な指標とされる直腸肛門反射は、内括約筋による独立した反応であることがわかった。そして、神経切断により、内括約筋の抑制ニューロンと促進ニューロンが中枢からの抑制が解除され、一種の野放し状態になることがわかった。
組織化学的には、神経細胞に特異的な細胞骨格蛋白であるNeurofilament(以下NF)およびシナプス小胞に特異的なSynaptophysin(以下Sy)に対するモノクロナール抗体を用いた免疫組織化学的染色を行った。また適宜、HE染色、AchE染色による検討も加えた。その結果、NFにおいては、対象群に比較して神経切断後は、陽性繊維の数が少なくなり、神経細胞の数が減少している可能性が示唆されたが、Syに関しては明らかな差異は認められず、また、AchEに陽性繊維が一部に認めた。これらの所見はさらに検討が必要と考えられた。
以上、高位鎖肛例で、括約筋の生検において神経細胞の減少している所見が認められた場合、生理学的にも機能不良と考えられる。以上の結果を踏まえ、現在、半腱様筋を用いた有茎筋弁を作成し、筋弁の括約筋化を図る術式を実験中である。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Jotaro Yokoyama: "Sphincters: Normal Function---Changes in Diseases" CRC Press,Inc, 12P (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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