研究課題/領域番号 |
03454342
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉井 與志彦 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (50110507)
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研究分担者 |
兵頭 明夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (40167606)
石川 演美 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (10026932)
早川 吉則 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (90101740)
丸橋 晃 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (30114135)
辻井 博彦 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (50088853)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 悪性脳腫瘍 / ターゲティング治療 / 形態計測 / 抗腫瘍効果 / 動注療法 / 陽子線 / ヘテロジェナイティー / in vivo診断 / ターゲティング / DNA量 / GFAP / 正常脳障害 / 超選択的動注療法 |
研究概要 |
(目的)画像診断装置の進歩とともに脳腫瘍の形状、容積が容易に把握され、腫瘍の形状に合わせたmorphometrictargtingtherapyも可能となった。各々の治療法の特性を組み合わせて深部悪性脳腫瘍に応用すべく基礎的、臨床的研究を行った。(方法)人脳腫瘍例、実験脳腫瘍から、以下の検討を行った。(1)陽子線応用、(2)動注療法、(3)脳腫瘍の生物学的悪性度評価、(4)脳腫瘍のinvivo診断能、(5)レーザーPDTに関する研究である。研究方法は病理免疫組織、生存率、画像と組織との対応、画像解析装置等を用いて行った。(結果)(1)陽子線治療は精確な線量分布が描け、上下左右方向に伸展する腫瘍へは有効で、その際、根治には腫瘍量は10ml以下で、多分割照射で、TDF140-160が必要であった。(2)超選択的動注療法は、約40%の抗腫瘍効果を1ヶ月維持するには、ACNUで320μg/mlが必要である。実験脳腫瘍を用いてUD40やACNUの腫瘍内濃定を安定して得る研究については一定したdataは得られなかった。(3)PCNA-PC10抗体の応用や画像解析装置を利用したDNA量の測定は生物学的悪性度、治療効果判定の指標となる。また腫瘍の生物学的hetergeneityも明らかに出来1つの治療法では根治出来ないことが示唆された。(4)MR画像によるGd-DTPA増強効果や形状、201Tl-SPECTによる陽性所見は脳腫瘍のviabilityをinvivoにて診断できた。(5)レーザーPDT研究は光感受性薬剤の投与法、レーザー光の安定性、組織内透過性の問題が依然として未解決である。(今後の課題)陽子線治療をターゲティング治療の中心機器としてさらにその効果増強をさせるには既存の薬剤(ACNU,CDDP等)や開発薬剤(UD40,ATX70)を用いた投与法の研究、腫瘍周辺部の生物学的heterogeneityと有効治療機器(レーザーを含めた)の応用について今後研究する必要がある。
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