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ヒト骨肉腫に対するビタミンD_3の抗腫瘍効果ならびに分化誘導効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 03454357
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関金沢大学

研究代表者

富田 勝郎  金沢大学, 医学部, 教授 (00092792)

研究分担者 土屋 弘行  金沢大学, 医学部, 講師 (40227434)
安竹 秀俊  金沢大学, 医学部, 助手 (60239754)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
キーワード骨肉腫 / ビタミンD_3 / 増殖抑制効果 / 分化誘導効果 / 抗腫瘍効果
研究概要

これまでにヒト骨肉腫細胞株 OST、ラット骨肉腫細胞株ROS17/2.8及びマウス骨肉腫細胞株POS-1に対するビタミンD_3の抗腫瘍効果、及び骨芽細胞の表現形質をマーカーとした分化誘導効果を検討し、1a、25(OH)_2D_3が濃度依存性に増殖抑制効果を認め、ALP活性、BGP量の増加作用も認められることを示してきた。またヌードマウスへ1a、25(OH)_2D_3のmasked compoundである1a(OH)D_3を2.5nmol/kg隔日腹腔内投与にて増殖抑制効果を認め、OSTにおいては治療群で広範な軟骨形成を認めた。今回さらにヒト骨肉腫細胞株と臨床材料に対するビタミンD_3の抗腫瘍効果ならびに分化誘導効果のメカニズムを検討するにあたり、骨肉腫内ビタミンD_3リセプターの定量を行った。ヒト骨肉腫培養細胞株であるMG63、OST、MNNG-HOS、KHOS-npのリセプター量はそれぞれ31.08、12.12、6.36、2.99fmo1/mgであった。さらにそれぞれの細胞株の増殖抑制効果をみるためにColony forming assayを行うと、リセプターの豊富なMG63においてリセプターの豊富なROS17/2.8と同様に増殖抑制効果を認めたが、リセプターの少ないMNNG-HOS、KHOS-npでもある程度の増殖抑制効果を認めた。さらにヌードマウス法においてリセプターの豊富なMG63とリセプターの少ないMNNG-HOSとを背部皮下に移植して1a(OH)D_3の腹腔内投与による影響を調べようとしたがMG63が可植されず、逆にMNNG-HOSにおいて増殖抑制効果を認めてしまった。現在はMatrigelにて可植率が上昇するという報告に従いMG63+Matrigelにて移植を試みている。またALP活性も有意な結果がでず、FBSの濃度を変えたり、Ascorbic acidを加えたりして行っている。今後は本当にリセプターの差異で増殖抑制効果が変わるのか、他のメカニズムが存在するのかを探求していく予定である。

報告書

(2件)
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hiroyuki Tsuchiya Hajime Morishita Katsuro Tomita: "Differentiating and Antituomor Activities of 1α,25-Dihydroxyvitamin D_3 In Vitro and 1α-Hydroxyvitamin D_3 In Vivo on Human Osteosarcoma" Journal of Orthonaed ic Research. 11. 122-130 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 森下 肇: "ビタミンD_3による骨肉腫細胞の分化と増殖抑制" 日本癌治療学会誌. 26. 77-87 (1991)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 森下 肇: "ビタミンD_3による骨肉腫細胞の分化と増殖抑制" 日本癌治療学会誌. 26. 1005-1015 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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