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非共同性眼球運動における脳の可塑性と斜視眼球運動障害に対する中枢性修復機構

研究課題

研究課題/領域番号 03454412
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関東京大学

研究代表者

大平 明彦  東京大学, 医学部(病), 講師 (00114421)

研究分担者 宇都宮 三和子  東京大学, 医学部(病), 助手
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1991年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワード眼球運動計測システム / 非共同性眼球運動 / 輻輳開散運動 / 斜視
研究概要

計画では、まず両眼の眼球運動を計画できるシステムを作成することが最初の目標であった。特殊カメラを購入し、それに種々の接眼レンズを当てはめ、最も良好に眼球運動が捉えられる条件を定めた。そしてこれで良好なlinealityをもって非共働性眼球運動も計測できることを、平成3年11月第29回日本神経眼科学会にて発表した。つぎに単に眼球運動が計測できるだけでなく眼球運動の持つさまざまな側面(ex.振幅と速度)が定量的に評価できるようにプログラムを作成した。4名の正常者の非共働性眼球運動の定量的な評価を行った。振幅10度の輻輳・開散運動速度は、各々平均86度/秒、78度/秒であった。これは従来の標準的な知見よりも速い速度である。従来の実験が融像刺激の少ない人工的な視環境下で行われていたことと関係があるか確認するため、視標以外は殆ど見えない状態下での輻輳・開散運動と比べた。両者に殆ど差異を認めなかったことより、実空間上と人工的な視空間上での眼球運動の差を確認できたと考えている。またこの結果は逆に融像刺激は1つあるだけで輻輳開散運動を発生させるのには充分であることを示している。輻輳開散運動は日常生活上では、単独で発生することは稀で衝動性眼球運動と一諸に行われるのが常である。この輻輳開散+衝動性眼球運動に際しては、純粋の輻輳開散運動よりも速い輻輳開散運動が行われることが判った。特に垂直衝動性眼球運動にともなう時は、開散運動はそれほど変わらないが、輻輳運動はかなり速くなった。間欠性外斜視患者においては、純粋の輻輳刺激に対しても、まず衝動性眼球運動が発生しその後輻輳運動が行われる。純粋の開散刺激に対しても同様であり、本症における輻輳開散運動系の機能異常を示すものと考えられた。これらの結果は平成4年日本眼科学会で発表の予定である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大平 明彦: "共同性眼球運動による非共同性眼球運動の促進効果" 日本眼科学会雑誌. 97. (1993)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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