研究課題/領域番号 |
03454445
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
新井 高 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (10014127)
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研究分担者 |
川崎 文嗣 鶴見大科, 歯学部, 助手 (60224763)
染谷 匡 鶴見大科, 歯学部, 助手 (00216590)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1991年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | インプラント / 培養歯根由來細胞 / アテロコラ-ゲン |
研究概要 |
現在、歯科用インプラントは骨と直接結合するオッセオインテグレ-ションプラントが主流となっている。このインプラントは骨と直接結合し、天然歯のような歯根膜を持たない。歯根膜組織は歯を歯槽骨内に支持しクッションの役割を果たし、又感覚受容器として働き咀嚼圧をコントロ-ルしている。このような事実を踏まえ、我々は培養歯根膜由來細胞を用いて天然歯と同様の歯周組織をインプラント周囲に構築することを目的に研究を行っている。 まず本年度は、各種インプラント材に対する歯根膜由來細胞の付着性について検討した。インプラント材としてプラズマコ-ティングしたチタンインプラント(Bonfit)と、ポ-ラス多結晶アルミナセラミックインプラント(バイオセラム)を使用した。又、細胞付着性を高めるために両インプラントにアテロコラ-ゲンをコ-ティングしたものも使用した。細胞は矯正治療患者の便宜抜去歯の歯根膜を剥離することによって獲得しイ-グルMEM培地内で培養した。4代目継代培養時に歯根膜由來細胞と共にインプラント体をフラスコ内に入れ培養した。その後、試料を固定、脱水しTブチルアルコ-ルにより凍結乾燥し、SEM観察を行った。実験の結果、チタンインプラント表面の凹凸に足を伸ばすように細胞が付着しているのが認められた。しかし、アテロコラ-ゲンの有無による細胞付着性の違いは認められなかった。多孔性アルミナセラミックインプラント表面にも細胞は付着していたが、チタンインプラントと比較して少量であった。 今後、培養条件や時間などを検討し、歯根膜由來細胞がインプラント全面を被うように研究を進めていきたいと考えている。さらに実験動物を使い、顎骨内に歯根膜由來細胞が付着したインプラントを移植し、インプラント周囲組織の変化を検索していく予定である。
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