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高血圧動物の循環動態に及ぼすエピネフリン、ノルエピネフリン添加リドカインの影響

研究課題

研究課題/領域番号 03454464
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科・放射線系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

廣田 康晃  大阪大学, 歯学部, 講師 (30156723)

研究分担者 松浦 英夫  大阪大学, 歯学部, 教授 (10029978)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1991年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
キーワード高血圧自然発症ラット / 歯科用局所麻酔薬 / 血管収縮薬 / エピネリン / ノルエピネフリン / β遮断薬 / 静脈内鎮静法 / ベンゾジアゼピン
研究概要

エピネフリン、ノルエピネフリン等の血管収縮薬を含有する局所麻酔薬の使用安全量に関しては議論が多く,結論は得られていない.そこで我々は,実験的高血圧動物モデルを用いて,これらエピネフリン,ノルエピネフリン添加局所麻酔薬の循環動態に及ぼす影響について検討を行った.また,心疾患を有する患者に対し精神緊張を緩和する目的で静脈内鎮静法を併用することがしばしばあるが,その際によく用いられるジアゼパム、ミダゾラムおよびフルニトラゼパムの循環動態に及ぼす影響を検討した.実験には高血圧自然発症フラット(SHR)および対照としてウイスタ-京都ラット(WKY)を使用した.まず,エピネフリンおよびノルエピネフリンについて検索を行ったところ,SHRにおいてノルエピネフリン投与群で脳出血を起こし死亡する例が多くみられたため,以後エピネフリンについてのみ検索を行った.一方,心疾患患者ではβ遮断薬を投与されていることが少なくないが,そのような場合のβ遮断薬とエピネフリンの相互作用について検討したところ,SHRでは非選択性のβ遮断薬とエピネフリンを投与した場合著明な拡張期血圧の上昇をもたらし,肺水腫を引き起こした.次に,歯髄電気刺激および視床下部電気刺激を加えた時の循環動態の変化量を調べ,それぞれの薬剤について比較検討を行った.その結果,フルニトラゼパムはSHR,WKYともに循環動態の抑制が最も強かった.以上の事より,高血圧などの心疾患を有する患者に対しては,ノルエピネフリン含有の局所麻酔薬は使用するべきではなく,非選択性のβ遮断薬を投与されている場合にはエピネフリン含有の局所麻酔薬の使用には充分な注意が必要であることが示された.また,循環動態の抑制という面から見れば,フルニトラゼパムが最も抑制効果が強かった.現在,笑気投与時における歯髄電気刺激および視床下部電気刺激の,心拍出量を含む循環境動態に及ぼす影響を検索中である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岡本 吉彦: "高血圧自然発症ラット(SHR)の視床下部および歯髄電気刺激の循環動態に及ぼす影響ー第2報フルントラゼパムシダゾラムジアゼパムの比較ー" 日本歯科麻酔学会雑誌. 20. 170-171 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 杉村 光隆: "高血圧自然発症ラット(SHR)視床下および歯髄電気刺激の循環動態に及ぼす影響" 日本歯科麻酔会雑誌. 20. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 金 容善: "高血圧自然発症ラットの循環動態に及ぼすβ遮断薬とエビネフリンの相互作用" 日本歯科麻酔学会雑誌. 20. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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