研究課題/領域番号 |
03454467
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
佐藤 光信 徳島大学, 歯学部, 教授 (00028763)
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研究分担者 |
加地 亮詞 徳島大学, 歯学部, 助手 (30204390)
東 雅之 徳島大学, 歯学部附属病院, 講師 (20144983)
由良 義明 徳島大学, 歯学部附属病院, 講師 (00136277)
吉田 秀夫 徳島大学, 歯学部, 助教授 (30116131)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | ヒト唾液腺癌細胞 / Hesamethylene bisacetamide / 8-chloroadenosine3':5'-cyclic monophosphate / 分化誘導療法 / プロテイン・キナーゼC / プロテイン・キナーゼA / dibutyryl cAMP / DNA hypomethylation / Hexamethylene bisacetamide / 8-chloroadenosine 3':5'-cyclic monophosphate / 分化誘導 / 高転移性ヒト唾液腺癌細胞 / 不死化正常ヒト唾液腺細胞 / 唾液腺癌細胞 / ニューロフイラメント / グリア線維酸性蛋白 / エトポシド / 5-fluoro-2'-deoxyuridine / 高転移性唾液腺癌細胞 / 8ーchloro odenosine 3':5'ーcyclic monophosphate / プロテイン・キナ-ゼC / Hー7 |
研究概要 |
1.in vitro及びヌードマウスで増殖しているヒト唾液腺癌細胞(HSGとHSY)の増殖は、Hexamethylene bisacetamide(HMBA)或いは8-chloroadenosine3':5'-cyclic monophosphate(8-Cl-cAMP)で処理すると、著明に抑制された。2.HSG細胞を5-azacytidineで処理すると、筋上皮細胞(HSG-AZA1)と腺房細胞(HSG-AZA3)に分化誘導されることを、すでに我々は明らかにしている。このHSG-AZA1細胞をプロテイン・キナーゼCのinhibitorである1-(5-isoquinolinylsulfonyl)-2-methylpiperazine(H-7)で処理すると、ニューロン様細胞に分化誘導されることを明らかにした。なお、HSG-AZA1細胞はプロテオン・キナーゼCのタイプI,II,IIIのすべてを発現していること、H-7で処理するとタイプIIプロテイン・キナーゼCの発現が低下することを明らかにした。また、HSG-AZA1細胞はdibutyryl cAMPで処理するとニューロン様細胞に分化誘導することを明らかにした。3.HSG細胞をHuIFN-αで処理すると細胞のEGFレセプター数が有意に減少することを明らかにした。4.HSG及びHSG-AZA1細胞をHMBAで処理すると、DNA hypomethylationが生じタイプIIプロテイン・キナーゼCの発現低下を認め、グリア細胞に向う分化誘導の生じることが示唆された。5.HSG或いはHSY細胞を8-Cl-cAMPで処理すると、cAMP依存性プロテイン・キナーゼAレセプターと選択的に8-Cl-cAMPが結合し、著明な増殖抑制の生じることが示唆された。6.HSG細胞をDNAトポイソメラーゼII阻害剤であるエトポシドで処理すると、α-smooth muscle actin,ミオフィラメントを発現し平滑筋細胞に分化誘導され、ras癌遺伝子の発現の低下を示唆する実験結果を得た。7.HSG細胞をN-methyl-N-nitrosoureaで処理して高転移性HSG細胞(mHSG)を調製して、分化誘導療法のmHSG細胞の増殖・分化、転移、浸潤能に及ぼす影響を解析できる実験系を確立した。また、不死化した正常ヒト唾液腺細胞を調製した。
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