研究課題/領域番号 |
03454521
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平井 久丸 東京大学, 医学部(病), 講師 (90181130)
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研究分担者 |
千葉 滋 東京大学, 医学部(病), 助手
豊島 秀男 東京大学, 医学部(病), 助手 (20197966)
間野 博行 東京大学, 医学部(病), 助手 (90240704)
宮川 清 東京大学, 医学部(病), 助手 (40200133)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1992年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1991年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | レセプター型チロシンキナーゼ / ltk遺伝子 / シグナル伝達物質 / リン酸化 / 翻訳開始点 / 造血細胞 / 細胞外領域 / レセプタ-型チロシンキナ-ゼ / alternative splicing |
研究概要 |
レセプター型チロシンキナーゼは細胞外の増殖因子や分化因子などのリガンドと結合し、そのシグナルを細胞内へ伝達する役割を担うと考えられている。実際に、EGFレセプター、POGFレセプター、CSF-1レセプターなどはこれらのリガンドであるEGF、PDGF、CSF-1と結合し、細胞内の様々なシグナル伝達物質をリン酸化することによってシグナルを細胞内へ伝えることが示されている。我々は独自に見い出したltk遺伝子はその一次構造からレセプター型チロシンキナーゼ遺伝子であることが予想されるが、そのリガンドやシグナル伝達機構は不明である。本研究においてはltk蛋白質のシグナル伝達機構の解明を目的としてltk蛋白質の細胞内に結合するシグナル伝達物質の解折を行った。ltk遺伝子を発現ベクターにそう入し、COS-1細胞に導入し、抗ltkモノクローナル抗体および抗リン酸化チロシン抗体を用いて解析した結果、ltk蛋白質は100kDaのリン酸化蛋白質として検出された。また、ltkに蛋白質を発現させたCOS-1細胞を可溶化し、抗ltkモノクローナル抗体で免疫沈降して、Immune complex kinccse assayを行った結果、100kDaのltkに自己リン酸化蛋白質と複数の共沈リン酸化蛋白質が検出された。これらの共沈リン酸化蛋白質を同定する目的で、各種のシグナル伝達物質に対する抗体を用いて解折を行った結果、これらの共沈蛋白質のうらには、Phospholipase C-γ1、GTPase activator protein,fhosphatidylirositol-3 pinase,c-rafなどが含まれることが明らかとなった。これらの実験事実から、ltk蛋白質は未知のリガンド結合によってkinase活性を生じ、シグナル伝達物質をリン酸化することによって、下流へシグナルを伝えることが予想された。
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