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生体防御能調節因子としての顆粒球中性プロテアーゼに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03454528
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関国立公衆衛生院

研究代表者

青木 洋祐  国立公衆衛生院, 栄養生化学部, 部長 (80049030)

研究分担者 長谷 聖美 (山崎 聖美)  国立公衆衛生院, 栄養生化学部, 研究員
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードメダラシン / カテプシンG / 顆粒球中性プロテアーゼ / 生体防御 / activated killer / エイコサペンタエン酸 / ドコサヘキサエン酸 / T細胞 / インタ-フェロン / インタ-ロイキンー2 / CD16陽性細胞 / CD3陽性細胞 / NK細胞 / activated killer細胞
研究概要

顆粒球プロテアーゼの一つであるメダラシンの生体防御機構における意義を解明するための研究を行い、以下の結果を得た。1.メダラシンはin Vitroでヒトのリンパ球に作用してactivated killer細胞と誘導する。誘導されたactivated killer細胞は検索したすべてのクローン化がn細胞、ヒト白血病細胞、ヒトリンパ腫細胞を傷害する活性を有していた。メダラシンによって誘導されるactivated killer細胞の細胞傷害活性は1,000単位/mlのインターロイキン2によって24時間に誘導されるLAK細胞とほぼ同程度の細胞傷害活性を有していた。メダラシンはCD16陽性細胞に直接作用し、activated killer細胞を傷害する。誘導されたactivated killer細胞はCD16陽性細胞であった。 2.メダラシンはヒト単球に作用して単球のcytastatic活性を増大させるが、更にcytastatic活性も増大させることがわかったのでその詳細を検討中である。 3.顆粒球メダラシン活性に対し、環境要因の影響の解明。慢性の寒冷刺激や高蛋白食投与でラット顆粒球メダラシン活性が増大することがわかったので、マウスを用いて環境要因のうち栄養が顆粒球メダラシン活性にどのような影響を及ぼすかを調べた。サバ、イワシ、ハマチ、サンマ、アンコウの肝等のエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)を多く含む魚油を投与するとマウス顆粒球メダラシン活性は増大し、ドジョウ、アユ、ニジマス、ウナギ等のこられの脂肪酸の少ない魚油投与では活性は増大しなかった。純化したEPAおよびDHAを投与するとEPAでは活性は低下し、DHAは活性を増大させた。 4.カテプシンGのヒトリンパ球活性化作用。リンパ球を種々のサブセットに分けて調べた結果ヒトT細胞が最もよくカテプシンGで活性化され、従来報告されたB細胞の活性化はわずかであった。

報告書

(2件)
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Yosuke Aoki: "lnduction of activated killer cells from human lymphocytes by medullasin(a serine protease in bone marrow)" Immunology. 75. 481-487 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Yousuke Aoki: "Medullasin,a new target for anti-inflammatory grug design" Drug News & Perspectives. 5. 534-541 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 青木 洋祐: "生体内におけるメダラシンとインヒビターの相互作用" 炎症. 12. 361-367 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Yosuke Aoki,Tomomi Hase: "The primary structure and elastinolytic activity of medullasin (A serine protease of bone marrow)" Biochem.Biophys.Res.Commun.178. 501-506 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Yosuke Aoki,Tomomi Hase,Atusshi Ikai: "Interaction of α_2-macroglobulin and medullasin (A serine protease in bone marrow cells)" Biol.Chem.Hoppe-Seyler. 372. 129-129 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 長谷 聖美,青木 洋祐: "カテプシンGのリンパ球活性化作用" 炎症. 11. 441-445 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Yosuke Aoki,Tomomi Hase,Kazuo Oshimi,Kazuo Suzuki: "Induction of activated killer cells from human lymphocytes by medullasin" Immunology. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Yosuke Aoki: "Medullasin,a serine protease,as a new target for anti-inflammatory drug design" Drug News&Perspectives. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2021-09-29  

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