研究課題/領域番号 |
03454529
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
芹川 忠夫 京都大学, 医学部, 教授 (30025655)
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研究分担者 |
山田 淳三 京都大学, 医学部, 教授 (90025651)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 自然発症てんかんラット / SER / てんかん / 疾患モデル / ラット / 遺伝子マッピング / プリオン / シナプトブレビン |
研究概要 |
自然発症てんかんラット(tm/tm,zi/zi)におけるてんかん発作の発生機序を遺伝子から解明する目的で、原因遺伝子のクローニングに向けた研究を行った。ラットにおける遺伝マーカーは乏しくラット遺伝子地図は未整備であったので、先ずその整備を進めた。tm遺伝子の連鎖解析は、TRMへテロラット(tm/^+)を用いた2種類の戻し交雑仔によった。tm遺伝子はラット第10染色体上のSyb2遺伝子とは175匹中全ての個体で組み換えがなく、ラットSyb2遺伝子をプローブに用いた蛍光in situ hybridizationによって、Syb2遺伝子とtm遺伝子を第10染色体q24領域にあてはめた。シナプス小胞上の膜タンパクSYB2をコードしているSyb2遺伝子がtm遺伝子そのものではないかと疑われたが、TRMラットのSyb2遺伝子の塩基配列に変異は検出されなかった。また、TRMラットの全脳には、Syb2遺伝子はサイズ・量ともに正常に発現していた。zi遺伝子の連鎖解析は、ZIラットを用いた2種類の戻し交配実験によった。zi遺伝子はラット第3染色体上のPrnp遺伝子とは136匹中135匹の個体で組み換えがなかった。ラットPrnp遺伝子をプローブに用いた蛍光in situ hybridizationの結果から、Prnp遺伝子とzi遺伝子を第3染色体q35領域にマップした。海綿状脳症に関与していると報告されているPRNPタンパクをコードしているPrnp遺伝子がzi遺伝子そのものではないかと疑われたが、ZIラットのPrnp遺伝子の蛋白コーディング領域の塩基配列に変異は検出されなかった。また、ZIラットの全脳には、Prnp遺伝子はサイズ・量ともに正常に発現していた。以上のように、連鎖解析の過程でSyb2遺伝子およびPrnp遺伝子という「候補遺伝子」が見い出されたが、これらは原因遺伝子そのものではないと考えられた。しかし、得られた近接DNAマーカーは、tmとzi両遺伝子をクローニングするための起点として大きな価値がある。
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