研究課題/領域番号 |
03454533
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
竹宮 隆 筑波大学, 体育科学系, 教授 (70086528)
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研究分担者 |
前田 順一 筑波大学, 体育科学系, 助手 (40199617)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1991年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 運動 / 持久力 / 筋ポンプ / 細動脈 / 指尖容積微分脈波 / レ-ザ-組識血流計 / 非観血的連続自動血圧計 |
研究概要 |
全身血圧の維持と末梢血流の調節に関与する細動脈の機能を非観血・定量的に知ることは持久力の科学とくにマラソン持久力のような長時間の循環系持久機構と筋ポンプの研究に役に立つと考える。われわれは、すでに健常人の細動脈の応答性を誘起する簡易な方法として位置負荷法の開発を進めてきた。これは、上肢を心臓位から挙上または垂下することにより指尖部血管の内圧を下降または上昇させる方法である。このときの内圧変動に対する血管口径の変化すなわち血管抵抗の変化(Bayliss効果)は末梢血流の変化となって発現し、これは指尖容積微分脈波で正確に記録することができる。今回、この事実をさらに他の測定法でも確認する必要があることから、レ-ザ-ドプラ-血流計測による細動脈ー毛細血管系の微小応答を追求した。さらに、これと並行して局所の血圧を非観血自動血圧計により計測し、位置負荷にともなう指尖細動脈圧の変動と毛細血管血流の変動を定量的に検討した。その結果、レ-ザ-組識血流計を用いて測定した指尖の平均血流量は心臓位置のcontrolに比べ上肢の挙上で減少したが、心臓の収縮ー弛緩に伴う拍動性血流量は増大した。垂下時の平均血流量は心臓位置に比べ減少したが、拍動性血流量には増大の傾向がみられなかった。指尖容積微分脈波P波高(容積変動量)と非観血的連続自動血圧計により測定した指尖血圧の脈圧(圧変動量)から算出した指尖細動脈のcompliance(ΔV/ΔP)は、指尖部の挙上により増上し、垂下により減少した。以上、指尖部の上下移動による指尖血圧の変動に対する指尖部細動脈のcompliance変動の結果より、指尖容積微分脈波の有効性を確認できたものと考える。今後は、位置負荷法と指尖容積微分脈波の同時計測を持久体力における細動脈平滑筋の応答性の観察に応用し、末梢循環適応に果たす細動脈の役割を明確にするつもりである。
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