研究課題/領域番号 |
03454544
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代謝生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横田 崇 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (50134622)
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研究分担者 |
村松 正明 東京大学, 医科学研究所, 助手 (50230008)
新井 賢一 東京大学, 医科学研究所, 教授 (00012782)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | インターロイキン3 / インターロイキン5 / コロニー刺激因子 / シス調節領域 / 遺伝子発現 / T細胞活性化シグナル / DNA結合蛋白質 / cAMP / シグナル伝達 / DNA結合タンパク質 / 転写因子 / エンハンサー配列 / トランスアクチベーター / インタ-ロイキン3 / コロニ-刺激因子 / エンハンサ-配列 / トランスアクチベ-タ- |
研究概要 |
ヒトIL-3遺伝子のCT/GC rich regionはHTLV-I Taxに応答するエレメントである。このエレメントに結合するDNA結合蛋白質としてEGR1,EGR2に加えてZincフィンガーモチーフを持つ新規クローンDB1を単離、同定した。DB1は他の転写因子にもよく見い出される6個のZincフィンガーモチーフとグルタミンストレッチを持つ。特異的な抗体を用いたゲルシフトアッセイにより、DB1は構成的に、EGR1はT細胞活性化依存的にCT/GC rich regionに結合していることが明らかとなった。これらのZincフィンガー蛋白質をJurkat細胞に強制発現させることにより、IL-3プロモーターを上流配列および刺激依存的に活性化することが明らかとなった。さらに、マウス胸線腫細胞株EL-4を用いて、IL-5遺伝子発現はPKCとPKAの両シグナルにより活性化されるが、逆にPMA依存的IL-2遺伝子発現はPKAによって抑制されることが明らかとなった。ルシフェラーゼ遺伝子をレポーターとした一過性発現系を確立し、PKCとPKAに反応するIL-5遺伝子領域を同定し、NF-AT様配列(-117〜-92)、GATA様配列およびCLEO(-84〜-37)などの配列がIL-5遺伝子発現に必須であることを明らかにした。さらに、IL-2遺伝子領域においてPKAによる抑制を受けるエレメントの同定を試み、NF-AT,NF-κB,Oct配列などの複数のエレメントがPKAによる抑制に必要であることが明らかとなった。これらの結果から、cAMPに対する感受性の相違がTh1とTh2細胞のサイトカイン産生パターンを規定する一因である可能性が示唆された。PKAがIL-5とIL-2遺伝子発現に対して相反的な効果を示すが、その標的となっているシグナル伝達分子を同定することが必要である。
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