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蛋白質結晶化の分子整形による効率化

研究課題

研究課題/領域番号 03454564
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生体物性学
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

白木原 康雄  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20150287)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1991年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
キーワードX線結晶解析 / 蛋白質立体構造 / 結晶化 / 蛋白質分解酵素
研究概要

蛋白質の理解に三次元構造情報が本質的な役割を果たしており、更に多くの独立な三次元構造情報を私達は必要としている。蛋白質X線結晶解析の場合、律速段階である結晶化条件の確立の過程を加速することによりこの要請に答えることが出来る。そこでこの研究では,分子整形を迅速に系統的に行うことにより、結晶化条件の探索課程を加速することを目的とした。
実際には,9種の蛋白質(F1-ATPase,α3β3複合体,DNAポリメラーゼβ,EnvZ蛋白,phoB蛋白,Band3,CamR蛋白,ラセマーゼ,フラジェリン)を対象にし、以下(1),(2)の実験を行なった。
(1)整形された分子を準備する。:蛋白質分解酵素を用いて、適当な分子整形のおきる条件を見つける。整形された分子を精製する。
(2)整形された分子を用いて結晶化実験を行う。その結果、
1.ラットDNAポリメラーゼβについては,整形条件の検討の後,C末側の大きなドメイン(分子量31,000)が非常に良い結晶になることを確かめた。この結晶についてはデータ収集を行ない,現在2.5Å分解能の良質の回折パタンを記緑できている。また重原子置換体の深索も進行中である。これにより,整形分子も良質の結晶化を作りうることを示すことができた。
2.サルモネラ菌フラジェリンの場合には分子量41,000の断片(41k断片)を使うことにより、フラジェリンでは得られなかった結晶を得ることができた。
3.CamR蛋白、PhoB蛋白については、整形条件の検討の後,安定したドメイン構造が得られることがわかり、その精製について更に検討した。
以上により、分子整形を日常的結晶実験のパラメータに組み込むことの有効性を示すことができた。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 白木原 康雄,松影 昭夫,西本 義男,伊達 孝保: "ラットDNAポリメラーゼβの結晶-トリプシン処理の効用-" 日本生物物理学会「生物物理」. 32. 5119 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuo Shirakihara, Akio Matsukage, Yoshio Nishimoto & Masayasu Date: "Crystallization of Rat DNA polymerase beta-Effect of Trypsin Treatment-" Biophysics. 32. S119 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 白木原 康雄,松影 昭夫 西本 義男,伊達 孝保: "ラットDNAポリメラーゼβの結晶化ートリプシン処理の効用ー" 日本生物物理学会「生物物理」. 32. S119- (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 白木原 康雄,松影 昭夫: "分子整形を行なったラットDNAポリメラ-ゼβの結晶化" 日本生物物理学会年会講演予稿集(口頭発表).

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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