研究分担者 |
太田 雅晴 富山大学, 経済学部, 助教授 (00168949)
大橋 和正 岡山大学, 教育学部, 助教授 (10110248)
中島 勝 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (70029297)
由良 憲二 京都大学, 工学部, 助手 (50158341)
吉村 允孝 京都大学, 工学部, 講師 (60026325)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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研究概要 |
今日,利潤の獲得をめざした企業間の競争は益々激化している.このような競争において勝ち残るために有効な戦略としてCIMを挙げることができる。CIMは生産の基本的機能である設計・製造・管理に対するコンピュータ支援を共用データベースでシステム統括したフレキシブルな戦略的生産体系である.CIMを構築するためには,ハードウェアの整備,データベースの構築,運用ソフトウェアの構築などの投資が必要であり,長期的な展望を必要とする戦略的意思決定事項である.そこで,本研究では企業の現状と市場環境に適合したCIM構築を行うための手続きとプログラムを作成した. まず,CIMの構成を,コンピュータ支援設計(CAD),コンピュータ支援製造(CAM),コンピュータ支援管理(CAP),ならびにこれらのコンピュータ支援の結合であるCAD/CAM,CAD/CAP,CAM/CAP,CAD/CAM/CAPとした. 次に,CIM構築によって向上する企業の競争力を,製品競争力,価格競争力,納期競争力,販売競争力の4つに分類し,各競争力の向上に有効なコンピュータ支援を検討した. さらに,CIM構築案の基本的な計画手続きとして,企業の競争力向上に関する優先順序・目標値の設定,設定された優先順序・目標値の各コンピュータ支援への割当,割り当てられた優先順序と目標値を満足する各コンピュータ支援の計画案の作成という3段階の手続きを作成した. 最後に,CAD,CAM,CAPの各計画問題を0-1目標計画問題として定式化し,戦略的CIMを構築するためのプログラムを試作した.
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