研究課題/領域番号 |
03554012
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
気象・海洋・陸水学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岩坂 泰信 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20022709)
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研究分担者 |
田中 洋一 ダン産業株式会社, エンジニアリング部, 部長
林 政彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (50228590)
柴田 隆 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (70167443)
松永 捷司 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (60022729)
近藤 豊 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20110752)
TANAKA Y Dan Industry Co., LTD, Direct. Dep. Eng.
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
1992年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1991年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | 成層圏水蒸気 / 新型露点ゾンデ / ノンフロン型露点ゾンデ / 定常的観測用露点ゾンデ / 非フロン型露点ゾンデ |
研究概要 |
かつて成層圏の水蒸気測定に活躍した露点ゾンデは、鏡面の冷却にフロンを使用していたため世界的に使用が取り止められるにいたった。水蒸気量は、天気予報の精度向上のためにも大気科学においてもきわめて重要視なパラメターである。水蒸気量の定常的な観測にふさわしい測定器が開発されれば、これらの方面で大きな貢献が期待できる。 本研究では、フロンを使用しないゾンデの試作を中心に検討し、あわせて従来型のゾンデの問題点(システム全体の不安定性、成層圏での冷却能力の低下、露点か霜点か不明、鏡面の熱容量の軽減の必要性)の解決をめざした。室内実験用の試作器により種々の検討を加え以下の結論を得るにいたった。 1.冷却部分にサーモモジュールをもちい、その冷却面に直接金属蒸着し鏡面とすることによって、フロンを用ないしかも鏡面の熱容量が極端に小さい露点ゾンデを制作することが可能である。 2.実験用に試作した装置をもとに、完成時の露点ゾンデの形状、重量、電源などを検討すると、いずれも以前のゾンデと変わらないかそれ以下となった。 3.光源や受光素子を半導体化することによりシステムの安定化がはかられた。 4.露点と霜点の区別は、地上での条件下(水蒸気量が大きく、鏡面全体に密に水滴ないしは霜が着く)ではきわめて困難であった。今後、いろいろな条件下でデータを集める必要がある。 以上を総合し、かつての露点ゾンデに変わる定常観測用の新型露点ゾンデを作製するについて、技術的な問題は基本的には解決されたといえる。
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