研究課題/領域番号 |
03554025
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
遺伝学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
吉田 廸弘 北海道大学, 理学部, 教授 (60001765)
|
研究分担者 |
中野 肇 アトー株式会社, 開発部, 研究職員
菅原 慧 アトー株式会社, 開発部, 研究職員
梅原 千鶴子 北海道大学, 理学部, 教務職員
阿部 周一 北海道大学, 理学部, 助教授 (80125278)
|
研究期間 (年度) |
1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
1991年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
|
キーワード | PCR / FISH / 遺伝子マッピング |
研究概要 |
遺伝子マッピングのための非アイソト-プ(蛍光)標識in situハイブリダイゼ-ション(FISH)法を確立するうえで、標的となる染色体DNAの増幅法の開発を目指した。 通常のDNA増幅(PCR)器を染色体標本スライド用に改良し、スライド上の染色体DNAをそのままPCRができるようなプレ-トを考案した。このPCR器を用い次の結果が得られた。 (1)ヒト動原体部位のアルファサテライトDNA配列より設定した23-mersのプライマ-(Grayら、1991)をPCR法により増幅し、プロ-ブとした。このPCRプロ-ブを染色体標本スライド上に滴下し、ビオチン存在下で、PCR法により染色体DNAの増幅と標識を同時に行なうin situ hybridizationを行なった。その結果、染色体動原体部位ならびに静止核にアルファサテライトDNA配列のシグナルがみられ、スライド上のPCR法は成功した。 (2)シングルコピ-遺伝子については遺伝子が挿入されたプラスミドとスライド標本をそれぞれPCRにより増幅したものに、ビオチン標識PCRプロ-ブをハイブリダイズする2重増幅により行なった。用いた遺伝子にもよるが、シグナルが検出されたものもあるので、このスライドPCR法は遺伝子の染色体上の部位を検出する上で、有効な手段とし利用できるものと思われる。 したがって、今回開発したPCR器は染色体マッピングに十分威力を発揮することが分かった。現在、遺伝子マッピング以外に組織や器官などにおけるmRNAの検出など組織像のin situハイブリダイゼ-ションに応用すべく検討を行なっているところである。
|