研究課題/領域番号 |
03555052
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
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研究機関 | 八戸工業高等専門学校 |
研究代表者 |
樋渡 勝 八戸工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (80042109)
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研究分担者 |
小林 勇二 東北電力株式会社, 技術開発部, 副部長
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 回転磁界 / 相数変換 / 変圧器 / 試作 / 空間高調波徐去巻線 / 三相多重インバータ / 実用化 / 空間高調波除去巻線 / 製作法 / 空間高調波 / 除去 |
研究概要 |
半導体電力変換装置の入出力波形を改善するための基本的方法の一つに多相化や多重化がある。しかし、多相化や多重化には一般に複数台の変圧器が必要であり、相数が多くなると変圧器の使用台数が増加し、その接続方法も複雑になってくることが大きな欠点である。この科学研究費補助金による研究では、従来まで多数の変圧器で構成してきた多相化や多重化を一台の機器で簡単に実現することを目的として、回転磁界を利用した相変換・変圧器を、工場での製作に耐える工程で試作し、次の場合の特性を調べてみた。(1)この機器単体の基礎特性、(2)この機器に多相の歪電流負荷が接続された場合の電源電流波形、(3)この機器を用いて三相多重インバータを構成した場合の出力波形。 その結果、(1)分割したけい素鋼板を用いて機器を組み立てても、励磁電流の増加も余りなく、負荷特性の一層の改善も期特できることから、この方法で実用の耐える機器の製作が可能であること。(2)この機器は、電力系統の高調波低減対策用機器として、インテリジェントビル等の電力設備への応用が可能なこと。(3)三相多重インバータ構成用の変圧器としての応用も十分可能なことなどが分った。なお、今回は実験できなかったが、この機器は整流回路の多相化用変圧器や、自励式SVC構成用変圧器などへの応用も期特できる。 電力系統の多相化やインバータの多重化は、相数が多くなると変圧器の使用台数が多くなるため、大規模なシステム以外では余り用いられていない。しかし、回転磁界を利用した相変換・変圧器を用いると、如何に相数が多くても、この機器一台で簡単に実現できるので、この機器は特に小規模なシステムの多相化や多重化に適しているものと考えられる。
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