研究課題/領域番号 |
03555081
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子機器工学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
鹿野 哲生 信州大学, 工学部, 教授 (40006218)
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研究分担者 |
小林 邦昭 レオニクス(株), レーザ部, 部長
斉藤 保典 信州大学, 工学部, 助教授 (40135166)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 混合色素 / 色素レーザ / 多波長同時レーザ発振 / 三原色レーザ / 色素レ-ザ / 多波長同時レ-ザ発振 / 3原色レ-ザ |
研究概要 |
平成4年度の研究として、前年度に引続き3原色レーザー光の安定的発生、実用化を主目的に同時多波長(1〜3波長)レーザーパルス光発振および混合色素系のレーザ媒質である各種色素の蛍光、吸収特性について、実験的検討を行った。実験における色素の励起光源として申請者らが開発した、高効率、高エネルギー窒素レーザーを引続き使用するほか、今期は新たにNd-YAGレーザー励起システムを構成し、混合色素の3原色レーザー光の発生に関する実験を行った。この励起システムは、基本波1064nm、繰り返し10ppsで320mjの出力エネルギー、パルス幅20nsで第4次高調波266nm、40mjまで励起可能である。今期の実験の大部分は、第3次高調波335nm、55mjで励起を行い、励起レーザ・光波長の違い、励起エネルギーの大きさの影響を検討した。今期は、前期の窒素レーザ励起(主として3mjで励起)の場合との対比のため、1.3.5mjと励起エネルギーを抑制して行った。この結果、より低いエネルギーによる励起でも3原色レーザ光の発生が可能であることが実証されたが、これは実用化の面で有用な結果である。一方、今回用いた混合色素系の中で、特に緑色領域のレーザ発振が得られない場合が生じたが、これについては色素濃度の影響など今後も検討の余地がある。混合色素系は先年度の場合に準じ、主として短波長の青色領域ではCoumarin系°(C)、緑色領域ではDisodium Flourescein(DF)、長波長の赤色領域ではRhodamin系(R)およびOxzaine(LD)の組合せで行った。また混合色素を構成する色素の組合せにつき、単独および混合色素系の吸収並びに蛍光スペクトル、混合色素系の励起波長別蛍光スペクトルの測定およびこれらの結果のデータベース化を画り、今後の実用化に共する基盤作りを行った。さらに共振長の3原色レーザ発生に対する影響についての実験的検討を行い、装置構成上の有用な結果を得た。
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