研究課題/領域番号 |
03555086
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
榎園 正人 大分大学, 工学部, 助教授 (40136784)
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研究分担者 |
長田 尚一郎 宮崎大学, 工学部, 助手 (20218001)
戸高 孝 大分大学, 工学部, 助手 (50163994)
秋田 昌憲 大分大学, 工学部, 助教授 (40192900)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 回転磁束型磁気センサー / 欠陥探査装置 / 回転磁束 / バルクハウゼンノイズ / 決陥探査装置 / 磁気センサ- / 回転磁束型磁気センサ- / 磁気探傷 / 2次元磁気センサ- / 形状推定 / ニュ-ロ |
研究概要 |
回転磁束型磁気センサー並びに欠陥探査装置の実用化とその応用のために、次の点について研究を行った。 (1)高度な欠陥探査の可能性を目指して、欠陥形状の推定について検討を行った。回転磁束ベクトル軌跡から得られる軸比(回転磁束の長軸と短軸との比)、傾き角(傷を探査すると円磁束ループがだ円磁束ループとなりその長軸の傾き角)の分布パターンと傷形状に相関があることを明らかにした。特に、傾き角のパターンは探傷に鋭敏である。軸比の分布パターンは傷形状に良く類似する。以上のことから、回転磁束型センサーの出力パターンとして傷形状推定の手がかりを得た。 (2)上記の結果を参考にして、より実用的なセンシングシステムを構成するため、ニューラルネットワークの組み込みにより、傷形状の自動推定システムを開発した。推定率は平均で75%が得られ、実用化のシステムの可能性を見い出した。 以上の研究成果は、現状の磁気センサーの改良という視点の基の研究結果であったが、さらに傷の発生する前の材料の疲労の推定に応用できないかを検討した。検出信号として、回転磁束条件下で発生する磁壁エネルギーに疲労が敏感であることに着目して、バルクハウゼン信号を測定した。主として、その影響はノイズパターンの変化にあることに視点を置き、音響技術を導入して分析を行った。その結果、疲労の増加とともにノイズパターンは、ホワイトノイズ化していくことが判明した。従って、ゼロ交鎖を測定することにより、材料中の疲労の程度や進展を予測できる可能性を見い出した。今後の研究課題として発展させていくつもりである。
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