研究課題/領域番号 |
03555120
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
|
研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
松井 寛 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (20024242)
|
研究分担者 |
藤田 素弘 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (90229013)
宮城 俊彦 岐阜大学, 工学部, 教授 (20092968)
杉恵 頼寧 広島大学, 工学部, 教授 (70034410)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | 時間変動 / 交通需要予測 / トリップ連鎖 / 時間帯別 / 動的安定性 / 出発時刻選択 / 曜日変動 / 四段階推定法 / 時間帯別予測 |
研究概要 |
今日広く用いられている四段階交通需要予測手法は通常一日交通量の予測を対象としている。しかし、このような日単位の予測方法では、一日中の時間変動の影響を無視していることなど、精度面での問題点を残している上、特定時間帯を対象としたソフトの交通運用計画や、フレックスタイム制等の社会システムの変革の事前評価などに用いることはできないため、時間帯別の交通需要予測モデルの開発への社会的要請が高まってきている。本研究で提案した交通需要予測手法は、従来の四段階推定法の基本的枠組み(交通発生集中-分布-手段分担-経路配分の四段階)を踏襲してはいるが、時間変動の影響を考慮するために、上記の各段階で特定時間帯の交通需要の発生機構を明らかにした上で、隣接する時間帯間の相互干渉を理論的に組込むための様々な工夫がなされた。 すなわち、本研究における研究成果は以下のようになる。1)まず、時間帯別の交通需要予測モデルを従来の四段階推定法の枠組みの中で構築した。2)時間帯別で行う場合に新たに発生する問題であるトリップ連鎖の時間帯別連続性を考慮して、1)とは別にトリップ連鎖を考慮した時間帯別四段階推定法を新たに開発し、現況分析において良い精度で予測可能であることを明らかにした。3)四段階推定法の内で最も1日の時間変動の影響を受けやすい交通量配分段階において、その重要な制約条件となっているリンクパフォーマンス関数を時間変動を考慮して合理的に求めるための方法を考案した。4)その交通量配分段階においてフレックスタイム制が考慮できるモデルを新たに開発した。5)交通量配分モデルの動的安定性について考察した。6)より長い期間における交通需要の時間変動として、個人の交通行動の曜日変動についても分析した。
|