研究課題/領域番号 |
03555136
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
資源開発工学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
菅原 勝彦 熊本大学, 工学部, 教授 (60109668)
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研究分担者 |
中山 智晴 熊本大学, 工学部, 助手 (70207950)
尾原 祐三 熊本大学, 工学部, 助教授 (50135315)
金子 勝比古 熊本大学, 工学部, 助教授 (20128268)
大見 美智人 熊本大学, 工学部, 教授 (30040405)
岡村 宏 熊本大学, 工学部, 教授 (40040373)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 岩盤応力測定 / 応力解放法 / 孔底ひずみ法 / 岩盤計測 / 岩盤応力 / 応力測定 / 応力解放 |
研究概要 |
新しい岩盤応力測定法として、小口径ボーリングによる応力解放法の開発を目的としている。具体的には、ボアホールの孔底を円錐形に加工し、この孔底面のひずみに対して応力解放法を適用し、1つの孔底における16点のひずみ測定により、3次元初期応力の絶対値を完全に決定できる方法を開発する。本方法の特徴は、円錐形孔底を利用するので、小口径のコアボーリングを単に進めるだけで応力解放が達成される点にあり、従来の孔底ひずみ法に比べて経済的かつ高精度である。 研究成果を示すとつぎのようである。 1.円錐孔底ひずみ法の測定理論を構築した。その結果、1つの孔底の16点における同時ひずみ測定から3次元岩盤応力が決点できることを明らかにした。 2.応力測定精度が円錐の頂角を鋭角にするほど向上することを明らかにした。また、技術的問題を含めた分析を行い、測点半径の減少に応じて測定する孔底ひずみの数を増加させることが可能であれば、既応の方法に比べて精度面でも見劣りしないような低コストの応力測定法の開発が可能であるとの結論を得た。 3.安山岩立方体試験片を用いた模型実験によって、本方法が満足できる応力測定精度を有することを明らかにした。 4.本方法の現場適用試験を行った結果、良好な実績が得られることがわかった。ただし、球面孔底ひずみ法などの既応の方法に比べて、孔底付近のクラッキングの影響を受けやすいので、孔底ひずみの評価を慎重に行う必要のあることを指摘した。また、断層のような地質的不連続面の近傍では応力の一様性が失われることを明らかにし、地下室洞の開発に際しては、断層地帯での断層で囲まれた岩盤ブロックごとに初期応力を評価する必要のあることを指摘した。
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