研究課題/領域番号 |
03555145
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属製錬・金属化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
飯田 孝道 大阪大学, 工学部, 教授 (70029247)
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研究分担者 |
吉原 正裕 住友金属工業株式会社, 鉄鋼技術研究所, 主任研究員
田中 敏宏 大阪大学, 工学部, 助手 (10179773)
喜多 善史 大阪大学, 工学部, 助手 (80029115)
片山 巖 大阪大学, 工学部, 助教授 (10029192)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1992年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1991年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 粘度 / 高温液体用粘度標準物質 / 振動片粘度計 / 高温液体用粘度標準値 |
研究概要 |
本研究では、渦電流変位センサー型およびレーザー変位センサー型振動片粘度計を開発し、その高性能を図るために、常温において1〜10^5Pa・sまでの広い粘度範囲にわたってこれらの粘度計の特性を検討し、次のような結果を得た。 (1)従来、振動片粘度計では測定が困難とされていた、数mPa・s以下の低粘度域に対しても約±10%の精度で粘度測定が可能であることが分かった。 (2)振動片粘度計は、液体金属のように動粘度の低い液体の粘度測定が困難と考えられていた。しかしながら、動粘度の極めて低い水銀について計測学的検討を加えた結果、振動片の厚さ、大きさなどを適当に決定することによって、±5%程度の不確かさで粘度測定は可能であることが分かった。 (3)われわれが開発した振動片粘度計を小型化し、密閉型に改良すれば、小量の(高価な)試料、雰囲気の厳密な制御を要する液体金属、あるいは放射性物質が含まれている試料などの粘度測定も可能となり、振動片粘度計の著しい高性能化を図ることができる。そこで、小型化に対する基礎研究として、振動片粘度計における器壁および表面張力の影響について検討した結果、これらの影響の重要性、ならびにかなりの小型化が可能であることを、またその限界を明らかにすることができた。 さらに、欧州共同体(EC)からの依頼に応じ、上記の振動片粘度計を用いて、高温液体用粘度標準物質(SRM)の粘度測定を行った。その結果、ECの測定値(ECにおける6箇所の研究所で行われた測定は、すべて回転円筒法による)と本測定値を含めたすべての測定値は、約±25%の範囲内で一致しており、ECの当初の目標を達成することができた。
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