研究課題/領域番号 |
03555156
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属材料
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小岩 昌宏 京都大学, 工学部, 教授 (00005860)
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研究分担者 |
前園 明一 真空理工株式会社, 研究本部, 本部長
田中 克志 京都大学, 工学部, 助手 (30236575)
沼倉 宏 京都大学, 工学部, 助手 (40189353)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1992年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1991年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 弾性定数 / 直方体共振法 / 微小試片 / 立方晶 / 金属間化合物 / 温度依存性 / 固有振動モード / 高温弾性率 |
研究概要 |
弾性定数は物質の力学的性質を表す基本量であるにもかかわらず、試料作製の困難さのため十分なデータが揃えられていない。とくに新素材と呼ばれる物質に対しての測定はほとんど行われておらず種々の力学的性質の研究の妨げとなっている。本研究ではそのような物質に対しても容易に試料を作製することができる微小試片(2〜3mm)を用いて弾性率が測定可能な「直方体共振法」の測定装置を試作し、その有用性を確かめるとともに、測定法のいわばソフトウェアに属する部分の改良に取り組んだ。 その結果、本方法があまり普及していない大きな理由である「共振スペクトルの解析の困難」に対して立方晶に対して有効な解析法を開発することに成功し、パーソナルコンピュータでの解析を可能なものにした。また、液体窒素温度から1000℃まで共振周波数を測定できる装置の試作を行い、従来よりその必要性が指摘されていながら測定されていなかった、金属間化合物の低温から高温までの弾性率の測定を行った。さらに、低対称結晶の複雑な共振スペクトルに対する解析を可能にするため、解析の際に最も重要かつ困難である共振周波数それぞれに対する振動形態を検出用トランスデューサを2個用いることによって実験的に同定する方法を考案、その装置の試作を行った。その結果、圧電素子の保持方法などの問題があるが、その問題を解決すれば十分実用になる測定を行うことができることが確認された。これは弾性率決定を自動化できる可能性を示しており、本測定法の普及および信頼性の向上に大きく寄与するものである。
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