研究課題/領域番号 |
03556002
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
育種学
|
研究機関 | 東京大学 (1992-1993) 名古屋大学 (1991) |
研究代表者 |
平井 篤志 東京大学, 農学部, 教授 (60023470)
|
研究分担者 |
市川 裕章 農林水産省, 農業生物資源研究所, 農林水産技官
服部 一三 名古屋大学, 農学部, 助手 (40023494)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 16,900千円)
1993年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1992年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1991年度: 10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
|
キーワード | イネ / 核DNA / パーティクルガン / 有用遺伝子 / 突然変異 / ミトコンドリア / nad9 / 巨大DNA / パ-ティクルガン |
研究概要 |
農業上有益な未知の遺伝子をクローニングするために、有用遺伝子探索用プラスミドを構築し、植物細胞に導入し、それの挿入突然変異を利用することを中心に研究を進めた。そのために必要なプラスミドの構築を試み、植物細胞で働く35SプロモーターとCAT遺伝子を持ち、バクテリアで働くpBR328由来の複製開始点(Ori)を持つ7.6kbの有用遺伝子探索用のプラスミドを構築した。これをイネの細胞に導入し、突然変異体がでれば、それに関する有用遺伝子が見つかり、容易にクローニングできることになる。そこでパーティクルガンでイネの培養細胞にプラスミドDNAを導入したが、これについてはよい結果が得られなかった。細胞核の有用遺伝子だけでなく、構造が動物などに比べて構造が非常に複雑で、核の研究の予備練習になり得るミトコンドリアゲノムについても有用遺伝子を探索することにし、クローンバンクを用いて一部の塩基配列の決定をした。ミトコンドリアゲノムには未知の部分が多いので、転写領域を特定して塩基配列を決定すれば、未発見の有用遺伝子が見つかる可能性が大きいと思われる。そこで転写地図を作製し、転写活性の高い領域の塩基配列を集中的に決定し、nad9を発見することができた。また細胞核のDNAの分析のためイネ緑葉から液体窒素法で巨大DNAを抽出し、パルスフィールド電気泳動を行い、染色により現れる100-350kb程度の繰り返し配列を見つけた。このパターンから日本稲の品種を識別できることが明らかになった。
|