• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マツ材線虫病防除のための樹幹注入剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 03556016
研究種目

試験研究(B)

配分区分補助金
研究分野 製造化学・食品
研究機関岡山大学

研究代表者

河津 一儀  岡山大学, 農学部, 教授 (30026520)

研究分担者 神崎 浩  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (60183787)
小林 昭雄  岡山大学, 農学部, 教授 (30115844)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
キーワードマツノザイセンチュウ / 殺線虫物質 / 樹幹注入 / 核酸系抗生物質 / dehydrosinefungin / ペア-ドイオンクロマトグラフィ-
研究概要

Dehydrosinefunginを大量生産するための生産条件を検討するために迅速にして正確なる定量法の確立が不可欠であった。イオン交換カラム処理によって10倍に濃縮した画分を試料としHPLCで本化合物の分離定量を行う系を確立した。本化合物とsinefungin,amidinosinefunginは塩基性のヌクレオシド類であるため一般のクロマトグラフィーでは分離が不十分であったが,ペアードイオンクロマトグラフィーを用いることにより分離可能となった。すなわち,ODSカラムを用い,1-ブタンスルホン酸ナトリウムをカウンターイオンとし,移動相に0.02Mリン酸一カリウム溶液を用いる条件が最も効果的であった。本法による定量値を指標にして,種々の培養条件の検討を行い,生産性を従来より10倍高めることに成功し,培養液1lあたり20mg以上生産できるようになった。この最適培養条件を用いて大量培養を行い,化合物の精製を試み,最終的におよそ200mgの精製標品を得た。この化合物量により,これまで行えなかった三年生松への投与実験が可能となった。
一方,本化合物の松樹体への接種法についても,標品として,酒石酸モランテルを用いて,予備的な検討を加えた。三年生苗木の樹体に挿入したピペットチップから薬剤溶液を供試することにより,信頼できる結果が得られることがわかった。この方法でDehydrosinefunginを投与した三年生苗木にマツノザイセンチュウを後接種したところ,0.1mgの投与で防除効果が認められた。これは酒石酸モランテルの効果の10倍であり,本化合物が樹幹注入剤として有望であることが示された。今後さらに三年生苗木を用いる防除試験の再現性を確認するとともに,大径木を用いる防除試験を行う予定である。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi