研究課題/領域番号 |
03557003
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
久場 健司 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (60080561)
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研究分担者 |
林 尚久 大日本スクリーン製造(株), 技術研究所, 開発三課主任
能見 光雄 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (80117209)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
1992年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1991年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 紫外レ-ザ-共焦点顕微鏡 / 細胞内Ca^<2+> / Ca^<2+>遊離チャネル / 細胞内Ca^<2+>貯蔵部位 / インド-1 / 交感神経節細胞 / Ca^<2+>チャネル / Ca^<2+>誘起性Ca^<2+>遊離 / 紫外レーザー共焦点顕微鏡 / Ca^<2+>-誘起性Ca^<2+>遊離 / 共焦点レ-ザ-顕微鏡 / 紫外レ-ザ- / 神経細胞 / 蛍光プロ-ブ / Ca^<2+>-チャンネル |
研究概要 |
細胞内の蛍光の真の3次元の空間分布を正しく測定する為には、共焦点レーザー顕微鏡(CLSM)を応用するのが最適であるが、通常の顕微鏡光学系では、紫外励起による蛍光画像は記録出来ない。本研究では、紫外レーザーをCLSMに応用する為の光学系の開発とそれによるニューロン内のCa^<2+>濃度の測定を試み、所期の目的が達成された。 1.紫外レーザー走査のための2種の光学系の開発 (1)ニコン倒立顕微鏡(TMD)を基礎とし、対物レンズ(Cf Fluor 40×)、レーザー光路に対物レンズ色収差補正用の凸レンズ、新たに設計製作した紫外から可視領域に対応するアクロマートのリレイレンズ、バイオラッドのレーザー走査測光装置(MRC-600)、紫外のアルゴンレーザー(351nm)のシステムにより、蛍光ビーズ(0.3μm)の蛍光測定から空間解像力<0.4μm、光軸方向解像力<1.5μmを得た。 (2)新設計の反射対物レンズを基礎としたシステムで、空間解像力<0.7μm、光軸方向解像力<2.5μmを得た。 2.生きた細胞での性能試験とニューロン内Ca^<2+>の動態測定 培養したウシガエル、又はラット交感神経節細胞にCa^<2+>感受性蛍光色素であるindo-1を負荷し、1μm以下の微細な蛍光変化を記録することができ、又2msの時間分解能で細胞内Ca^<2+>濃度の空間分布の変化が記録された。この方法により新たに得られた生理学上の知見として、細胞膜興奮により起こる細胞内Ca^<2+>の上昇は、細胞膜から細胞質深部へ伝播し、その速度は20〜40μm/secであること、ウシガエル交感神経節細胞では細胞膜に近い部位でCa^<2+>誘起性Ca^<2+>遊離が起こるため伝播速度が速くなること、又、Ca^<2+>遊離による細胞内Ca^<2+>振動は、細胞膜直下がペースメーカになることが解った。
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