研究課題/領域番号 |
03557006
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
神野 耕太郎 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (40025630)
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研究分担者 |
佐藤 容子 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70251501)
酒井 哲郎 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (40153845)
廣田 秋彦 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (50156717)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
17,300千円 (直接経費: 17,300千円)
1993年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1992年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1991年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
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キーワード | 中枢神経系 / ニューロン活動 / 光学的測定 / 1020チャネル同時測定システム / ニュ-ロン活動 |
研究概要 |
中枢神経系のニューロン活動を光学的に1020ケ所から高分解能で同時測定するための計測システムが完成し、満足すべき成果を得た。 測定システムは、光学系、電気系、およびコンピュータシステムの三つの部分から構成されている。光学系は、大型顕微鏡の光学系を利用し、光源を直流点灯の300Wタングステンハロゲンランプに強化・安定化している。電気系は、このシステムの最も主要な部分であり、(1)1020素子マトリックス型フォトダイオードアレイと1020回路のI/Vコンバータから成るDetector unit、(2)1020回路の前置増幅器とS/Hアンプおよび1020チャネルアナログマルチプレキサから成るMultiplexer unit、(3)A/Dコンバータとその周辺回路から成るA/D converter unitおよび(4)コンピュータシステムとのInterfaceの四つの部分から構成されている。コンピュータシステムは、大容量の光磁気ディスクとデジタルデータレコーダをそなえ、データ転送用の光ファイバと制御用のシリアルラインで電気系と接続されている。システムのコントロールや測定データの転送・解析・表示のためのソフトウエアも独自に開発した。 この測定システムを用いた中枢神経系のニューロン活動の測定は、メロシアニン・ロ-ダニン系膜電位感受性色素NK2761で染色したふ卵6〜9日の鶏胚脳幹標本(インタクトまたはスライス)を用いておこなった。この測定システムを用いることにより、迷走神経または舌咽神経の電流刺激によって脳幹に誘発されるニューロンの活動電位および興奮性シナプス後電位を標本上の1020の分画領域から光学的に同時記録する事が可能となり、しかも得られた光学的シグナルのS/N比は、きわめて良好であった。このことにより、本研究で開発した光学的測定システムはきわめて高性能のものであることが実証された。
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