研究分担者 |
切替 照雄 自治医科大学, 医学部, 助手 (50192563)
白井 誠 茨城大学, 農学部, 助教授 (10007792)
滝 龍雄 北里大学, 衛生学部, 助教授 (70049097)
斎藤 慎二 (斉藤 慎二) 自治医科大学, 医学部, 助手 (50195989)
松浦 基博 自治医科大学, 医学部, 助教授 (20150089)
|
配分額 *注記 |
17,100千円 (直接経費: 17,100千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1991年度: 11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
|
研究概要 |
ミクロシスチス属シアノバクテリアの大量培養システムを開発した.本システムによる培養条件を以下に示す:試験菌,Microcystis aeruginosa K-139;培養容器,10L容ガラスタンク;培地,10L-CB培地(pH10.0);通気量,9L(フィルター滅菌空気)/min;培養装置,4方向照射型光(cool white)チャンバー;照度,10,000lux;温度,28度;接種量,10%;pH制御,1NHClによりpH10以下に調整.本条件により培養7日目に生育は最大となり,菌体収量は4.56gとこれまでの静置培養の2.5倍であった.また本システムを用いることにより本菌の生産するミクロシスチンの生産量を,これまでの静置培養の3倍(27.493mg/10L培養)に上げることが出来た.このミクロシスチンの薬理活性を検討するため抗microcystin-LRモノクロナール抗体を作成した.得られた抗体は構造のことなる他のミクロシスチンとも反応した.しかし,これらの抗体には毒素を中和し、マウスのミクロシスチンショックを予防する作用は殆ど認められない。ミクロシスチンの薬理活性を調べるため,サイトカイン誘導活性について検討した.ミクロシスチンを良した投与したマウスでインターロイキン6の産生誘導が観察された. 一方霞ケ浦より分離したMicrocystis株より抗菌活性物質のスクリーニングを行った.その結果M.aeruginosa K-81菌体中にグラム陽性菌及び陰性菌に対する抗菌活性を認めた.そこで本システムにより培養した菌体よりこの活性画分をメタノール抽出し,薄層クロマトグラフィー,高速液体クロマトグラフィー等で精製した.GC/MS分析したところ,本抗菌活性物質はγ-linolenic acidであることが示唆された.
|