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抗赤血球自己抗体遺伝子導入マウスを用いた自己免疫性貧血治療法の検索

研究課題

研究課題/領域番号 03557026
研究種目

試験研究(B)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関京都大学

研究代表者

清水 章  京都大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (00162694)

研究分担者 鍔田 武志  京都大学, 医学部, 助手
熊谷 俊一  京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (00153346)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1991年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
キーワード自己抗体 / 自己免疫 / 溶血性貧血 / トランスジェニックマウス / 免疫寛容
研究概要

自己の赤血球を認識し、その産生による溶血性貧血を誘導するような自己抗体の遺伝子をマウス受精卵に導入し、トランスジェニックマウスを作成した。このトランスジェニックマウスでは、ほぼすべてのBリンパ球が抗赤血球抗体を産生するようにプログラムされている。このような自己反応性B細胞の生体内での運命をこのマウスで解析したところ、骨髄、脾臓、リンパ節ではB細胞はほとんどみられず、自己反応性B細胞が生体内のトレランス機構によって除去されることが明らかとなった。しかしながら、このマウス系統では約半数の個体で貧血の発症がみられた。全く同一の遺伝的背景を持っているにもかかわらず自己免疫症状の発症に個体差があることは、環境要因が、自己反応性B細胞の抑制の程度を左右し、このマウスの自己免疫病の発症に重要な役割を果たしていることを強く示唆し、この点でヒトの自己免疫病と共通点を有する。さらに、この事実はこのマウスにおける自己免疫病を何らかの手段で制御できることを示している。実際、我々はB細胞を多クロ-ン性に刺激するLPSを全身投与したところ、自己抗体産生の増強および貧血症状の悪化を認めた。また、免疫抑制作用を持つFK506の投与を行ったが、この薬剤では特に貧血症状の改善は認めなかった。
今回の検討から、このマウスが、自己抗体産生制御法そして自己免疫病の治療法を検索する良いモデルとなることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Okamoto,M.: "A transgenic model of autoimmune hemolytic anemia" J.Exp.Med.175. 71-79 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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