研究課題/領域番号 |
03557030
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
古川 研 群馬大学, 医学部, 教授 (90008227)
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研究分担者 |
中島 たみ子 群馬大学, 医学部, 助手 (40008561)
松木 孝澄 群馬大学, 医学部, 助教授 (10126617)
矢沢 伸 群馬大学, 医学部, 講師 (10008386)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | ABO式血液型 / 血液型検査 / 電極 / 膜電位 / 電位 / 血液型 / 血液型物質 / 抗体 / 免疫電極 / 抗原抗体反応 / 免疫センサー / 型物質 / 化学修飾電極 / 銀塩化銀電極 |
研究概要 |
1)チタン線を臭化シアンで化学修飾して、抗Hウナギ、抗A及びBヒト血清を結合させた。型特異性抗体を結合させた免疫電極と、抗体を結合していない比較電極とを用い、対応する赤血球又は胃粘膜や唾液などの血液型物質溶液に挿入し、反応させると、電極間の電位は反応とともに上昇し、50分後にはほぼ定常電圧の状態に達することがわかった。抗Hウナギ血清の反応は、H活性の強いO型とH活性のほとんどが認められないAB型血球で比較した。抗A及び抗B血清の反応は、相互に比較した。その結果、抗体に対応しない血球や型物質では、電位の変化は顕著ではなく、免疫電極面での抗原抗体反応の有無を電気的に検知することが可能であることが確認された。 2)トリアセチルセルロース250mgを塩化メチレン:エタノール(9:1)混液5mlに溶解した。これに蒸留水1ml又は血液型抗原液1mlを混合し、ビブロミキサ-で懸濁液を作製し、ガラス板上に流し乾燥させた。型物質を固定した抗原膜を試料としてアフィニティメンブランポテンシャルを測定する膜電位測定セルは、長2.5cm、幅1.3cm、高さ1.5cmのプラスチック製のセルに2mlのPBSを入れておく。蓋には直径0.6cm、長さ1cmの円筒形の穴があり、この底面に抗原膜及び抗原非含有膜を瞬間接着剤アロンアルファを用いて接着した。膜電位測定時の円筒セル内の電解質にはPBSを用いた。両方の電解質液中に比較電極として堀場の銀/塩化銀電極に微量用アダプターを装着して挿入した。外槽の中に2mlのPBSを加え、マグネチックスターラーで攪拌し、5分後に抗血清1mlを加え、30分間電圧の変化を測定した。O型のH血球基質とウナギ血清との反応の対照には、同じウナギ血清中の抗H抗体をO型血球で吸収した血清を用いた。A型血球基質と抗A血清の反応の対照として抗B血清を、B型血球基質と抗B血清の反応の対照として抗A血清を用いた。抗原膜に対応する抗血清を外槽に加えると、電圧は直ちに上昇しはじめ、30分後に定常電圧になった。O型血球で抗H血清から抗H抗体を除いた血清や、血液型に対応しない抗血清を加えても、電圧の上昇は認められなかった。以上の結果、赤血球基質を含む膜に抗体を結合させて、メンブランポテンシャルを測定することによって、血液型を検査することが可能であることが確認された。
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